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年商3億円超を目指す経営者のための財務戦略型税理士
近藤祐輔税理士事務所
Yusuke Kondo Tax Consulting Office


無借金経営は本当に正しい?銀行が評価する実質無借金の考え方
はじめに 「うちは借金ゼロです。それが自慢なんですよ。」 こうおっしゃる社長に、私は何度もお会いしてきました。借金をしないで会社を経営してきたという自負は立派なことです。ただ、財務戦略の観点から見ると、 無借金経営には見落とされがちなリスクがある のも事実です。 一方で、「借入があっても、預金の方が多い」という状態、つまり 実質無借金経営 こそが、銀行から最も高く評価される財務体質です。 今回は社長と税理士の対話形式で、無借金経営の落とし穴と、銀行が本当に評価する財務の考え方を解説します。 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 1. 「無借金経営です」に潜むリスク 社長: 先生、うちはずっと無借金でやってきました。銀行からも「立派ですね」って言われます。 税理士: 確かに無借金は一つの強さです。ただ正直に言うと、銀行の担当者が「立派です

近藤 祐輔
4月11日読了時間: 7分


税務調整と別表四の仕組み|会計利益と課税所得が違う理由
はじめに 「決算は黒字です。でも、税金の着地がなぜかいつも読めなくて・・・」 この状態の原因は、税務調整と会計調整の違いを理解していないことにあります。 会計上の利益と税務上の課税所得は、異なるルールで計算されます。この差を調整する手続きが「税務調整」であり、それをまとめたのが法人税申告書の「別表四」です。 今回は社長と税理士の対話形式で、税務調整と別表四の仕組みを具体例とともに解説します。 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 1. 税務調整とは何か 社長: 先生、「会計上の利益と税務上の利益は違う」とよく聞きますが、正直まだよく分かっていません。 税理士: では質問です。御社の別表四、説明できますか? 社長: 申告書のあの表ですよね。見たことはありますが、中身は正直わかりません。 税理士: 多くの経営者がそうです。税務調整とは、会計上の

近藤 祐輔
3月9日読了時間: 7分


経常利益の質を見抜く|一時的な黒字と持続的な黒字の違い
はじめに 「決算書を見たら経常利益が出ていたので、今期は大丈夫かと思っていたんですが・・・」 こう話す経営者に対して、銀行の担当者は「その利益は来期も続きますか?」と問いかけます。 金融機関や財務に強い経営者が見ているのは、利益の額だけでなく「その経常利益は継続的に生み出せるものかどうか」という再現性です。 今回は社長と税理士の対話形式で、経常利益の「質」をどう見抜くかを解説します。 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 1. 経常利益とは何か 社長: 経常利益って、営業利益と何が違うんですか? 税理士: 営業利益が「本業だけの儲け」なのに対し、経常利益はそこに財務活動の損益を加えたものです。 経常利益 = 営業利益 + 営業外収益 − 営業外費用 営業外収益:受取利息・受取配当金・補助金収入など 営業外費用:支払利息・社債利息など 社長

近藤 祐輔
2月13日読了時間: 7分


実質無借金経営の見極め方|4つの指標で自社を診断する方法
はじめに 「うちは借入があるけど、現金も十分ある。財務的には問題ないと思うんですが・・・」 この感覚は正しいかもしれませんし、間違っているかもしれません。「実質無借金かどうか」は感覚ではなく、数字で判断する必要があります。 実質無借金経営とは「借入金はあるが、手元の現預金でいつでも返済できる状態」を指します。この概念の詳しい解説は別記事に譲り、この記事では**「自社が実質無借金の状態にあるかどうかを4つの指標で自己診断する方法」**に特化して解説します。 今回は社長と税理士の対話形式で、実務的なチェック方法をお伝えします。 関連記事:無借金経営は本当に正しい?銀行が評価する実質無借金の考え方 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 1. 自己診断チェック:4つの指標 社長: 先生、自分の会社が実質無借金に近い状態かどうか、どうやって判断すれば

近藤 祐輔
2月9日読了時間: 7分


儲かっている会社の財務3指標|税引後利益率・自己資本比率・営業CF
「黒字=儲かっている」は誤解です。本当に強い会社を見抜く財務3指標(税引後利益率・自己資本比率・営業CF)の目安と読み解き方を税理士が対話形式で解説します。

近藤 祐輔
1月28日読了時間: 8分


粗利益率の推移と価格戦略|売上より利益を守る視点を持つ
はじめに 「売上は上がっているのに、なぜか利益が増えなくて・・・」 こうした悩みを抱える経営者が注視すべき指標が粗利益率(売上総利益率)です。売上高の数字に目を奪われがちですが、「儲かるかどうか」は粗利率で決まります。 粗利率が下がれば、固定費をカバーできずに赤字転落することもあります。逆に粗利率が高い会社は、採用・投資・銀行融資すべてで有利な立場に立てます。 今回は社長と税理士の対話形式で、粗利益率の正しい読み方・推移から見える経営課題・価格戦略への活かし方を解説します。 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 1. 粗利益率とは何か 社長: 粗利益率って、売上総利益率と同じものですか? 税理士: 同じです。計算式はこうです。 粗利益率(%)= 売上総利益 ÷ 売上高 × 100 売上総利益 = 売上高 − 売上原価 社長: これが何を意

近藤 祐輔
1月22日読了時間: 7分


固定資産の耐用年数と償却スケジュール|資金戦略への活かし方
はじめに 「減価償却って、毎年決まった額を経費にするだけですよね?」 こう話す経営者は少なくありませんが、減価償却は単なる会計処理ではありません。税金・キャッシュフロー・設備投資のタイミングに直結する重要な経営指標です。 耐用年数と償却スケジュールを正しく管理することで、「いつ税金が増えるか」「いつ設備の再投資が必要になるか」を先読みした資金計画が立てられます。 今回は社長と税理士の対話形式で、固定資産の耐用年数と償却スケジュールの実務的な活かし方を解説します。 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 1. 固定資産の耐用年数とは 社長: 耐用年数って、資産ごとに決まっているんですか? 税理士: 税法により資産の種類ごとに「法定耐用年数」が定められています。この年数に応じて、資産の取得価額を数年かけて費用化(減価償却)していきます。 資産の種

近藤 祐輔
1月20日読了時間: 9分


在庫とキャッシュフローの関係|棚卸資産が資金繰りを圧迫する理由
はじめに 「売上は順調なのに、なぜか資金繰りが苦しい・・・」 この原因の一つが在庫(棚卸資産)の増加にあることが多いです。在庫は決算書上では「資産」として計上されますが、実態は「現金が姿を変えて寝ている状態」です。 在庫は利益を生むための資産ですが、同時にキャッシュを止める資産でもあります。この二面性を理解せずに在庫管理をしていると、利益が出ていても現金が不足するという状況に陥ります。 今回は社長と税理士の対話形式で、在庫とキャッシュフローの関係と、実務的な管理のポイントを解説します。 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 1. 在庫(棚卸資産)とは何か 社長: 棚卸資産って、在庫のことですよね?具体的に何が含まれますか? 税理士: 貸借対照表の棚卸資産には、以下のような「販売のための資産」が含まれます。 商品・製品:販売用の完成品 半製品

近藤 祐輔
1月16日読了時間: 7分


売掛金・買掛金の回転期間と資金効率|資金繰りの見える化指標
はじめに 「売上は順調、利益も黒字。なのに、なぜか資金が足りない・・・」 この原因の一つが売掛金・買掛金の回転期間にあることが多いです。損益計算書だけを見ていると、「黒字=資金に余裕がある」と誤解しがちですが、現金が手元に入るタイミングと出ていくタイミングのズレが資金繰りを左右します。 今回は社長と税理士の対話形式で、回転期間の考え方・計算方法・資金効率を改善する実務ポイントを解説します。 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 1. 回転期間とは何か 社長: 「回転期間」って、何を示す指標ですか? 税理士: 「売掛金がどのくらいの期間で回収されるか」「買掛金の支払いまでどのくらい猶予があるか」を日数で示す指標です。 売掛金回転期間 売掛金回転期間(日)= 売掛金残高 ÷ 年間売上高 × 365日 社長: 短いほど良いんですか? 税理士:..

近藤 祐輔
1月14日読了時間: 8分


減価償却費とキャッシュのズレ|銀行が見る返済余力の正体
はじめに 「利益は出ているはずなのに、なぜかお金が残らない・・・」 年商3億円前後の会社を経営していると、こんな違和感を抱くことがあります。 その原因の多くは、「利益」と「現金(キャッシュ)」の動きが一致しないという会計の仕組みにあります。 そして、そのズレを生み出す最大の要因の一つが減価償却費です。 減価償却費という言葉は知っていても、経営上どのような影響を与えるか正しく理解できている経営者は意外と少ないものです。今回は社長と税理士の対話形式で、減価償却費が資金繰りに与える影響と、銀行がその数字をどう読んでいるかを解説します。 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 1. 減価償却費とは何か? 社長: 先生、減価償却費って決算書に毎年出てきますけど、正直よくわかっていなくて。要は「経費の一種」ですよね? 税理士: 経費の一種ではありますが、

近藤 祐輔
1月8日読了時間: 7分


資金繰り表と決算書の整合性チェック|ズレの発見と修正法
はじめに 「資金繰り表はきちんと管理しているんですが、決算書と照らし合わせたことはないかもしれません・・・」 こう話す経営者は少なくありません。資金繰り表だけが正しければ良いわけではなく、決算書と整合してはじめて資金管理は正確に機能します。 2つの数字が噛み合っていないと、銀行融資の判断に使う数字がズレたり、誤った経営判断を招くリスクがあります。 今回は社長と税理士の対話形式で、資金繰り表と決算書の整合性チェックの方法と、ズレが生じやすいポイントを解説します。 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 1. なぜ整合性が重要なのか 社長: 資金繰り表と決算書って、別物として管理すればいいんじゃないですか? 税理士: 2つは目的が異なりますが、同じ会社の数字を別の角度から見たものです。 資料 目的 主な利用者 決算書 外部への公式報告・税務申告

近藤 祐輔
1月7日読了時間: 7分


黒字なのに現金が増えない理由|利益とキャッシュフローの違い
はじめに 「今期は税引後利益がしっかり出た。でもなぜか現金が増えていない・・・」 多くの経営者が抱えるこの疑問の答えは、「利益=現金ではない」という会計の基本原則にあります。 帳簿上の利益と現金の動きは必ずしも一致しません。この仕組みを理解しないと、「黒字なのに資金ショート」という事態に陥るリスクがあります。 今回は社長と税理士の対話形式で、税引後利益とキャッシュフローがズレる理由と、実務的な対処法を解説します。 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 1. 税引後利益とは何か 社長: 決算書の一番下にある「税引後利益(当期純利益)」は、手元に残った現金ではないんですか? 税理士: 違います。税引後利益は「会計基準に基づいて計算された最終的な成果」であり、現金の出入りを直接表しているわけではありません。 たとえば商品を売って売上を計上しても、

近藤 祐輔
2025年12月25日読了時間: 8分


黒字なのに資金がない理由|決算書から見る資金繰り悪化の原因
「売上は伸びているのになぜか資金が足りない」その原因は決算書に必ず現れています。BS・CFの読み方・資金を圧迫する4つの要因・改善アプローチを税理士が対話形式で解説します。

近藤 祐輔
2025年12月16日読了時間: 6分


営業キャッシュフローと黒字倒産|利益が出ていても資金が尽きる理由
帳簿上は黒字でも現金がなければ会社は倒産します。黒字倒産が起きるメカニズム・営業CFの見方・具体的な数値例・防ぐための3つの実務ポイントを税理士が対話形式で解説します。

近藤 祐輔
2025年12月11日読了時間: 6分


固定費と変動費の分類と経営戦略|損益分岐点と利益率改善
はじめに 「売上は増えているのに、なぜか利益が出ない・・・」 この原因の多くはコスト構造が見えていないことにあります。固定費と変動費を正しく分類することで、利益構造の見える化・損益分岐点の把握・意思決定のスピードアップにつながります。 今回は社長と税理士の対話形式で、固定費と変動費の分類と、それを経営戦略に活かす方法を解説します。 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 1. 固定費と変動費の定義 社長: 固定費と変動費って、どう違うんですか? 税理士: 一言で言うと「売上の増減に関係なく発生する費用」が固定費、「売上・生産量に比例して増減する費用」が変動費です。 固定費の主な項目 費目 特徴 地代家賃 売上ゼロでも発生 人件費(固定給部分) 月額で固定 減価償却費 設備投資の分割費用化 保険料・リース料 契約期間中は一定 変動費の主な項目

近藤 祐輔
2025年12月3日読了時間: 7分


役員報酬と利益のバランス|法人・個人トータルの税負担を最適化
はじめに 「節税のために役員報酬を多く取って、法人の利益を抑えたい」 こうした考え方は多くの中小企業で見られます。確かに役員報酬は法人の損金になり、法人税の軽減につながります。しかし社会保険料・所得税・住民税・銀行評価・キャッシュフローをすべて合わせて考えると、単純に「高くすれば節税になる」とは言い切れません。 今回は社長と税理士の対話形式で、法人・個人のトータルの税負担と最適なバランスの考え方を、具体的な数値シミュレーションとともに解説します。 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 1. 役員報酬を上げると何が起きるか 社長: 役員報酬を上げれば法人税が減るので、節税になりますよね? 税理士: 法人税は確かに減りますが、同時に以下の負担が増えます。 ① 社会保険料の増加 役員報酬が上がると健康保険料・厚生年金保険料も比例して増加します。法

近藤 祐輔
2025年11月25日読了時間: 7分


節税しすぎる会社は危険?資金繰りが悪化する節税の落とし穴を税理士が解説
この記事でわかること なぜ節税がキャッシュを減らすのか(数字で理解する) 資金繰りを悪化させる節税パターン5選 年商3億円を目指す経営者が持つべき節税の判断基準 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- はじめに 節税しすぎる会社が資金繰りを悪化させるケースは、税理士の現場では珍しくありません。「節税できた=会社のお金が増えた」は誤解です。 「利益が出そうだから、節税しておきたい」 決算前にそう相談してくる社長は多いです。節税したいという気持ちは当然です。ただ、税理士として多くの中小企業の決算書を見てきた経験から言うと、節税を優先した結果、資金繰りを悪化させた会社が一定数あります。 税金は減った。でもキャッシュも減った。銀行の評価まで下がった——これでは本末転倒です。 この記事では、節税が資金繰りを悪化させるメカニズムを具体的な数字で示しながら、

近藤 祐輔
2025年11月20日読了時間: 7分


自己資本比率が銀行融資を左右する|改善と見せ方の実務解説
はじめに 「銀行はあなたの会社の体力を、どこで判断していると思いますか?」 この問いに対して、多くの金融機関が最初に注目する指標が 自己資本比率 です。 税務申告では利益や納税額が焦点になりますが、銀行は貸借対照表(BS)から企業の「体質」を読み取ります。その中心にあるのが自己資本比率であり、「融資が受けやすいかどうか」「経営の安定性があるかどうか」を判断するベースになっています。 今回は社長と税理士の対話形式で、自己資本比率の基本・銀行の評価基準・改善策・見せ方の実務を解説します。 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 1. 自己資本比率とは何か? 社長: 先生、自己資本比率って決算書のどこを見ればわかりますか? 税理士: 貸借対照表(BS)から計算します。式はこうです。 自己資本比率(%)= 純資産 ÷ 総資産 × 100 社長:

近藤 祐輔
2025年9月30日読了時間: 7分


利益と資金繰りが一致しない理由|黒字倒産を防ぐ会計とキャッシュのズレ
「黒字なのに通帳にお金がない」その原因を数値で解説します。利益とキャッシュがズレる5つの要因・ケーススタディ・節税の落とし穴を税理士が対話形式で解説します。

近藤 祐輔
2025年9月18日読了時間: 6分


事前確定届出給与の要件と否認される失敗例|役員賞与の税務
はじめに 「役員に賞与を払いたいんですが、損金になりますか?」 経営者の方からよくいただくご質問です。役員賞与は原則として損金になりません。しかし「事前確定届出給与」として適切に手続きをすれば、例外的に損金算入が認められます。 ただしこの制度、非常に厳格な形式要件があるため、「手続きミスにより損金不算入になる」トラブルが後を絶ちません。 今回は社長と税理士の対話形式で、制度の概要・届出期限・損金算入の要件・否認される失敗例・変更が認められるケースを解説します。 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 1. なぜ役員賞与は原則として損金にならないのか 社長: 従業員への賞与は損金になるのに、なぜ役員賞与はダメなんですか? 税理士: 役員は会社の利益を見ながら自分の報酬を自由に決められる立場にあるため、役員賞与の損金算入を可能にすると課税所得を恣

近藤 祐輔
2025年9月9日読了時間: 9分
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