実質無借金経営の見極め方|借入金があっても財務が健全な会社とは
- yusukekondo9
- 19 時間前
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はじめに
「借入金がある=財務が弱い会社」
経営者の中には、今でもこのように考えている方が少なくありません。
しかし、実務・金融機関の視点では、借入金の有無よりも“実質的に返せるかどうか”が重要視されます。
本記事では、よく誤解されがちな「実質無借金経営」の考え方と、決算書からその健全性を見極める方法を、税理士の視点で解説します。
1.実質無借金経営とは何か?
実質無借金経営とは、
借入金はあるものの、手元の現預金でいつでも返済できる状態
を指します。
■ 計算イメージ
借入金:1億円
現預金:1億2,000万円
→ 会計上は「有借金」ですが、 → 財務的には 実質無借金 と評価されます。
2.なぜ「無借金経営」より評価されるのか
完全な無借金経営は、一見すると安全に見えますが、
銀行との取引実績が乏しい
いざというときに資金調達できない
レバレッジ(成長のための借入)を使えていない
といった弱点もあります。
一方で、実質無借金経営の会社は、
借入と預金のバランスが取れている
金融機関との関係が良好
いざというときの追加融資余力がある
と評価されやすいのが実務の現場です。
3.決算書で見るチェックポイント
① 現預金 ÷ 借入金
1.0以上 → 実質無借金水準
0.5〜1.0 → 準健全
0.5未満 → 要注意
② 営業キャッシュフロー
継続的にプラスか?
借入返済を営業CFで賄えているか?
③ 借入金の内容
短期借入に偏っていないか
設備投資など合理的な目的か
4.実質無借金経営がもたらすメリット
資金繰り不安が小さい
金利交渉・条件変更で優位に立てる
成長投資の判断をスピーディーに行える
金融機関からの信用力が高い
注意点:現金を溜めすぎるリスク
一方で、現預金が過剰になると、
資本効率(ROE)が下がる
「投資をしていない会社」と見られる
株主・後継者から不満が出る
という側面もあります。
重要なのは「借金ゼロ」ではなく「バランス」です。
まとめ:借入金は“悪”ではない
借入金は、
成長のためのエンジン
資金繰り安定のための保険
として、適切に使えば非常に有効です。
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