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中小・中堅企業さまの頼れる経営パートナー
近藤祐輔税理士事務所
Yusuke Kondo Tax Accounting Office
税務調整と会計調整の違い|「別表四」が読めないと経営はコントロールできない
はじめに 「決算は黒字です」 でも―― 税金の着地が読めない 期末にならないと納税額が分からない なぜ課税所得が増えたのか説明できない この状態は、 税務調整と会計調整の違いを理解していない ことが原因です。 社長: 先生、前回「会計上の利益と税務上の利益は違う」って話ありましたよね。 あれ、正直まだよく分かっていません。 税理士: ではまず質問です。 御社の別表四、説明できますか? 社長: ・・・別表四って、申告書のあの表ですよね?正直、見たことはありますが中身は分かりません。 税務調整とは何か? 税理士: 税務調整とは、 会計上の利益を、税法ルールに合わせて修正する作業 です。 代表例は: 交際費の損金不算入 寄附金の限度超過 減価償却超過額 役員賞与の否認 社長: つまり、会計では費用でも、税務では費用にならないものがある、と。 税理士: その通りです。 この調整をまとめたのが、法人税申告書 別表四(所得の金額の計算に関する明細書)です。 会計調整とは何か? 社長: では会計調整は何ですか? 税理士: 会計調整は、 会計基準に基づく利益の修
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1 日前読了時間: 3分
CFO視点で見るPL・BS・CFの使い分け|社長が“数字に強くなる”第一歩
はじめに 「決算書は見ています」 そうおっしゃる社長は多いですが、 PLしか見ていない BSはなんとなく CFは作っていない というケースがほとんどです。 年商3億円を超え、5億円を目指すなら―― “CFO視点”で数字を見る習慣 が不可欠です。 *************************************************************************************** 社長: 先生、正直PLだけ見てれば十分じゃないですか?結局、利益が出ているかどうかですよね? 税理士: それは「経理目線」です。 CFO目線では、こう考えます。 PL → いくら儲かったか BS → どんな体質か CF → いくらお金が残ったか この3つは役割が違います。 ① PL(損益計算書)=収益力を見る 税理士: PLは「今期の稼ぐ力」を示します。 見るべきは: 粗利益率 営業利益率 経常利益率 社長: じゃあ、PLが良ければ安心? 税理士: いいえ。 PLは“瞬間風速”です。 本当に強い会社かどうかは、BSで分かります。 ②
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2月27日読了時間: 2分
会計上の利益と税務上の利益はなぜ違う?|社長が知らない“ズレ”の正体
・はじめに 「そんなに利益出ていないのに、なぜこんなに法人税がかかるの?」 これは、 会計上の利益と税務上の利益のズレ を理解していないことが原因です。 今回は、社長と税理士の対話形式で、その“ズレの正体”を解説します。 社長: 先生、うち今期は利益300万円ですよね?なのに法人税が思ったより高いんですけど・・・。 税理士: その300万円は「会計上の利益」です。税金は「税務上の所得」に対してかかります。 社長: え?違うんですか?利益=課税対象じゃないんですか? 税理士: イコールではありません。 税務上は、会計利益に“調整”を加えて計算します。 これを 税務調整 といいます。 ******* ズレが生じる代表例 ① 交際費の一部は損金不算入 会計上は費用でも、税務上は全額損金にならないケースがあります。 ② 減価償却の限度額 会計上は任意に計上できますが、税務では「法定耐用年数」「償却限度額」があります。 ③ 引当金 会計では計上できても、税務では認められない引当金があります。 ④ 役員賞与 会計上は費用でも、事前確定届出給与でなけ
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2月24日読了時間: 2分
決算書の読み方の基本|年商3億円を超える社長が最初に見るべき3つの数字
はじめに 年商5億円を目指すなら、まずは3億円の壁を突破する必要があります。 しかし―― 「決算書は見ているけど、正直よく分かっていない」 という社長は少なくありません。 社長: 先生、決算書って結局どこを見ればいいんですか?売上と利益だけ見ていれば十分ですよね? 税理士: その2つだけだと、まだ半分です。 まず見るべきはこの3つです。 粗利益率 営業キャッシュフロー 自己資本比率 社長: え、営業利益じゃなくて粗利益率なんですか? 税理士: はい。 売上が伸びても、粗利益率が下がれば意味がありません。 例えば: 売上:2億 → 3億 でも粗利率:40% → 28% これだと、実は体力は落ちています。 年商3億円を超える会社は、 売上よりも粗利率を安定させています。 社長: なるほど・・・。でも営業キャッシュフローってそんなに重要ですか? 税理士: 重要です。 営業利益が出ていても、 売掛金が増えている 在庫が積み上がっている と、お金は増えません。 銀行が見るのは、 「返済できるキャッシュが出ているか」 です。 黒字でも融資が伸びない会社は、営
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2月20日読了時間: 2分
決算書を経営に活かす最終まとめ|年商5億円を目指すための財務KPI総整理
はじめに ここまで、 粗利益率 営業キャッシュフロー 売掛金・在庫の回転期間 借入金と実質無借金経営 経常利益の質 など、決算書の各パーツを分解して解説してきました。 本記事では、その総まとめとして、 年商5億円超を目指す経営者が「最低限押さえるべき財務KPI」 を整理します。 ① 売上よりも「粗利益率」を見よ 売上拡大は重要ですが、 売上 × 粗利益率 = 利益の源泉 です。 ✔️ 目安 粗利益率:30%以上(業種による) 3期比較で安定または改善傾向 粗利率が下がると、いくら売上を伸ばしても資金は残りません。 ② 営業利益と営業キャッシュフローの一致 黒字倒産を防ぐために必須なのが、 利益とキャッシュの整合性 ✔️ チェック 営業CFが安定的にプラス 経常利益と大きな乖離がない ③ 売掛金・在庫の管理 資金が足りない原因の多くはここにあります。 ✔️ 目安 売掛金回転期間:60日以内 在庫回転期間:業種平均以下 資金効率を高めることで、借入依存を減らせます。 ④ 借入金と実質無借金水準 借入金があること自体は問題ではありません。 現預金 ≥
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2月17日読了時間: 2分
経常利益の質を見抜く|一時的な黒字と持続的な黒字の違い
はじめに 決算書を見て「経常利益が出ているから安心だ」と考えていませんか? しかし、金融機関や投資家、そして財務に強い経営者が見ているのは、 その経常利益は“継続的に生み出せる利益かどうか” という点です。 今回は、 経常利益の“質”をどう見抜くか を、税理士の視点から解説します。 経常利益とは何か? 経常利益 = 営業利益 + 営業外収益 − 営業外費用 つまり、 本業の儲け(営業利益) 受取利息や配当などの副次的収益 支払利息などの財務コスト を含めた「通常の経営活動による利益」です。 しかし、“通常”の中身を分解しないと、本当の実力は見えてきません。 経常利益の「質」を下げる要因 ① 一時的な営業外収益 保険解約返戻金 補助金収入 有価証券売却益 これらは来期以降も継続する利益ではありません。 → 経常利益が増えていても、 実力値が上がったとは言えない ケースがあります。 ② 借入依存による利益の歪み 借入金が増えれば支払利息が増える 金利上昇局面では経常利益が圧迫される → 財務構造が弱いと、経常利益は不安定になります。 ③ 本業の
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2月13日読了時間: 2分
実質無借金経営の見極め方|借入金があっても財務が健全な会社とは
はじめに 「借入金がある=財務が弱い会社」 経営者の中には、今でもこのように考えている方が少なくありません。 しかし、実務・金融機関の視点では、借入金の有無よりも“実質的に返せるかどうか”が重要視されます。 本記事では、よく誤解されがちな「実質無借金経営」の考え方と、決算書からその健全性を見極める方法を、税理士の視点で解説します。 1.実質無借金経営とは何か? 実質無借金経営とは、 借入金はあるものの、手元の現預金でいつでも返済できる状態 を指します。 ■ 計算イメージ 借入金:1億円 現預金:1億2,000万円 → 会計上は「有借金」ですが、 → 財務的には 実質無借金 と評価されます。 2.なぜ「無借金経営」より評価されるのか 完全な無借金経営は、一見すると安全に見えますが、 銀行との取引実績が乏しい いざというときに資金調達できない レバレッジ(成長のための借入)を使えていない といった弱点もあります。 一方で、実質無借金経営の会社は、 借入と預金のバランスが取れている 金融機関との関係が良好 いざというときの追加融資余力がある と評価さ
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2月9日読了時間: 2分
財務分析で見る「儲かっている会社」の条件|税引後利益と自己資本比率の読み解き方
はじめに 「うちの会社は黒字だし、順調に儲かっている」と思っている経営者の方へ。 実は“黒字=儲かっている”ではありません。 見せかけの利益ではなく、 本当に儲かっているかどうか を判断するには、 税引後利益 自己資本比率 営業キャッシュフロー といった“お金と資本の質”を見る必要があります。 この記事では、税理士の視点から「儲かっている会社」の財務分析基準を解説します。 利益だけでは判断できない理由 ● 利益=お金が増えたわけではない 減価償却、引当金、未収売上など、会計上の利益には現金の伴わない要素が含まれる ● 税前利益だけ見ても意味がない 法人税負担後の「税引後利益」こそが会社に残る真の利益 実効税率や特別損失で大きく変動する場合も 儲かっている会社を財務から見抜く3つの指標 ① 税引後利益率(=税引後利益 ÷ 売上高) 5%以上あれば優良、10%以上なら高収益体質 ② 自己資本比率(=純資産 ÷ 総資産) 30%以上が安定経営、50%以上で無借金でもやっていける水準 利益が蓄積されて初めて高くなる ③ 営業キャッシュフロー(+投資CF・
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1月28日読了時間: 2分
粗利益率の推移と価格戦略|売上よりも利益を守る視点を持つ
はじめに 「売上が上がっているのに、なぜか利益が増えない・・・」 こうした悩みを抱える中小企業経営者にとって、注視すべき指標が 粗利益率(売上総利益率) です。 売上高の数字に目を奪われがちですが、実は「儲かるかどうか」は粗利率で決まります。 今回は、粗利益率の正しい読み方と、その推移から見えてくる経営課題、価格戦略への活かし方について税理士の視点で解説します。 1.粗利益率(売上総利益率)とは? 計算式: 【売上総利益 ÷ 売上高】× 100(%) 売上総利益=売上高 − 売上原価 つまり、 売上に対してどれだけの“利益の原資”を稼げているか 会社の“体力”や“競争力”のバロメーター を示す指標です。 なぜ粗利益率が重要なのか? 粗利益は、以下の費用を賄う“原資”です: 人件費 販管費(広告宣伝費、通信費など) 営業利益・経常利益・税引後利益 粗利益率が下がれば、固定費をカバーできずに赤字転落することもあります。 粗利益率の推移を見るポイント 数年分の推移をチェック(2〜3%の変動でも大きな影響) 売上増に対して粗利が減っていないか? .
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1月22日読了時間: 2分
固定資産の耐用年数と償却スケジュールの重要性|資金戦略に活かす減価償却の設計とは?
はじめに 中小企業経営者の多くが意識していない「固定資産の償却スケジュール」。 減価償却は、単なる会計処理ではなく、 キャッシュフローと税金、そして設備投資のタイミング に直結する重要な経営指標です。 本記事では、固定資産の「耐用年数」と「償却スケジュール」がもたらす経営上の意味と、資金戦略への活かし方を税理士の視点から解説します。 固定資産の耐用年数とは? 税法により資産の種類ごとに「法定耐用年数」が定められています。 ■ 例:主な耐用年数一覧 資産の種類 耐用年数(例) 建物(事務所) 38年 建物附属設備(エアコン等) 15年 車両(普通車) 6年 パソコン 4年 ソフトウェア 5年(原則) この年数に応じて、資産を数年かけて費用化(=減価償却)していきます。 なぜ耐用年数の管理が重要なのか? ● 減価償却費が法人税の節税に影響 償却費が大きいほど、利益が圧縮されて節税になる 償却が終わると、課税所得が一気に増えて税負担増に ● キャッシュフロー設計の前提条件になる 減価償却費は「現金の支出を伴わない費用」 したがって、 利益よりもキャッシ
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1月20日読了時間: 2分
在庫とキャッシュフローの関係|利益を圧迫する「棚卸資産」の落とし穴
はじめに 「売上は順調なのに、なぜか資金繰りが苦しい」 この原因の1つが 在庫の増加(棚卸資産) にあることが多いです。中小企業の資金繰り悪化の大きな要因の一つが、「売れていない在庫」に資金が滞留していることに気づけていないことです。 今回は、在庫がキャッシュフローに与える影響と、資金効率を高めるための在庫管理のポイントを、税理士の視点から解説します。 1.在庫(棚卸資産)とは? 貸借対照表における棚卸資産とは、以下のような「販売のための資産」を指します。 商品・製品(販売用の完成品) 半製品・仕掛品(製造途中) 原材料・部品(製造前段階) これらはすべて、 まだ売れていない=現金化されていない資産 です。 2.在庫がキャッシュを圧迫する理由 在庫は「資産」として計上されますが、 それは“現金が姿を変えて寝ている”状態です。 つまり、仕入・製造・保管などで一度お金を出してから、 それが「売れて入金されるまで」現金が戻ってこない。 この期間が長いほど、 キャッシュが在庫に滞留し続ける ことになります。 3.在庫増加による経営への影響...
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1月16日読了時間: 3分
売掛金・買掛金の回転期間と資金効率|経営者が注目すべき資金繰りの見える化指標
はじめに 売上は順調、利益も黒字・・・ にもかかわらず、「なぜか資金が足りない」と感じたことはありませんか? その原因の一つが 「売掛金・買掛金の回転期間」 にあることが多く、これは資金繰りに大きく影響します。 今回は、経営者が知っておくべき「回転期間」の考え方と、資金効率を改善する実務ポイントを税理士の視点で解説します。 1.回転期間とは何か? ● 売掛金回転期間 売掛金の回収に要する平均日数=【売掛金 ÷ 年間売上高】 × 365日 👉 短いほど資金回収が早く、キャッシュフローが良好になります。 ● 買掛金回転期間 仕入れに対する支払いまでの平均日数=【買掛金 ÷ 年間仕入高】 × 365日 👉 長いほど資金の滞留が少なく、資金繰りに余裕が出ます。 2.なぜ回転期間が重要なのか? たとえ利益が出ていても、資金が口座に入ってこなければ意味がありません。 例えば: 売掛金回収が90日かかっている 買掛金の支払いは30日後 この場合、 売上代金が入る前に仕入代金の支払いが先に発生 しており、結果として資金不足が起きやすくなります。 3.回転期
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1月14日読了時間: 3分
減価償却費の読み方と資金への影響|利益とキャッシュのズレを読み解く鍵
はじめに 「減価償却費」という言葉は知っていても、経営上どのような影響を与えるか、正しく理解できている経営者は意外と少ないものです。 本記事では、 減価償却費の意味とその資金面でのインパクト を、財務と税務の両面からわかりやすく解説します。 1. 減価償却費とは? 設備や建物など、長期間使用する資産は、購入時に一括費用にせず、数年に分けて費用化していく必要があります。 これが「減価償却」であり、分けた各年の費用部分が「減価償却費」です。 ● 会計的な意味: 固定資産の取得コストを耐用年数にわたって費用配分する ● 税務的な意味: 法律で定められた方法・期間により損金処理する(定率法・定額法など) 2. 減価償却費の特徴:費用だけど“お金は出ていかない” 最大の特徴は、 「損益計算書には費用として計上されるが、現金支出はない」 という点です。 たとえば、1,000万円で機械を購入し、10年で償却する場合: 毎年100万円が費用として損益に反映される でも、現金は最初の年に1,000万円出ている(以降はゼロ) この仕組みにより、 利益が減っていてもキ
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1月8日読了時間: 3分
資金繰り表と決算書の整合性のチェック方法|ズレの発見と修正ポイント
はじめに 資金繰り表は、日々の資金管理に欠かせないツールです。 しかし、経営者が意外と見落としがちなのが、 「決算書と資金繰り表がちゃんと整合しているか?」 という点です。 資金繰り表だけが正しければ良いわけではなく、 決算書と整合してはじめて資金管理は正確に機能 します。 本記事ではそのチェック方法と、ズレが生じやすいポイントを解説します。 なぜ整合性が重要なのか? 決算書は外部(金融機関・税務署)への公式資料 資金繰り表は内部の意思決定資料 この2つの数字が噛み合っていないと、 銀行融資や資金戦略にズレが生じ、 誤った経営判断を招くリスクがあります。 チェック①:期末現預金残高の一致 まず確認すべきは、 ■ 決算書(貸借対照表)の「現預金残高」 と ■ 資金繰り表の「期末残高」 が一致しているか。 ズレがある場合: 入出金の記録漏れ 借入金・返済や税金支出の反映ミス 現預金以外の資金(未収入金・立替等)との混同 チェック②:営業活動による資金増減と営業利益の関係 資金繰り表の「本業の資金増減」と、 損益計算書の「営業利益+減価償却費」は方向性
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1月7日読了時間: 2分
税引後利益と手元資金の関係性|黒字なのに現金が増えない理由とは?
はじめに 「今期は税引後利益がしっかり出た。でもなぜか現金が増えていない・・・」 多くの中小企業経営者が抱える疑問のひとつです。 帳簿上の利益と現金の動きは、必ずしも一致しません。 この記事では、 税引後利益と手元資金の違い を明確にし、そのギャップを生む要因と改善策を税理士の視点で解説します。 税引後利益とは? 損益計算書の一番下に表示される「税引後利益(当期純利益)」は、 企業活動の最終的な成果 を示す数字です。 ただし、これは 会計基準に基づく数値 であって、 現金の出入りを直接表しているわけではありません。 税引後利益が現金と一致しない理由 以下のような要因によって、帳簿上の利益と実際の現金は乖離します。 ● 売掛金の未回収 売上計上済でも、現金はまだ未入金 ● 棚卸資産の増加 販売前の商品仕入により現金が在庫化 ● 設備投資による現金支出 費用は減価償却として分割計上 → 現金は一括支出 ● 借入金返済の元本部分 損益には含まれないが、資金には影響 ● 法人税・消費税等の納付 税引後利益の一部は納税でキャッシュアウト 決算書で見るべき“
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2025年12月25日読了時間: 2分
借入金返済と営業利益のバランス|利益が出ていても返済できないワケとは?
はじめに 「利益は出ているのに借入金の返済が苦しい・・・」 このような悩みを抱える中小企業経営者は少なくありません。 実は、営業利益が出ていても借入金の元本返済はできないことがあります。 この記事では、借入金返済と営業利益の関係性、キャッシュフローとの違い、金融機関が重視するポイントを税理士の視点から解説します。 営業利益とは? 営業利益 = 売上総利益 − 販売費及び一般管理費 つまり、本業によってどれだけ利益が出ているかを示す指標です。 しかし、ここには 借入金の元本返済 は含まれていません。 借入金返済は「費用」ではない 借入金の返済(元本部分)は、損益計算書には登場しません。 したがって、利益が出ていても、返済のための資金があるとは限らないのです。 ■ 支払利息:経費として損益計算書に計上される ■ 元本返済:貸借対照表上の負債減少 → キャッシュアウト 営業利益 vs 借入返済額 営業利益がいくらあっても、 減価償却費が少ない 売掛金が増えて資金が回収できていない 在庫が増加して現金が固定化 このような状況では、借入返済に充てる資金が不
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2025年12月23日読了時間: 2分
売上はあるのに資金が足りない理由を決算書で探る|キャッシュの異常はどこで見抜く?
はじめに 「売上は順調に伸びているのに、なぜか資金が足りない」 これは多くの中小企業経営者が経験する“見えない資金ショート”です。 利益が出ていても、手元の資金が足りなければ経営は不安定になります。 本記事では、「決算書のどこを見れば資金不足の原因が読み取れるか?」を税理士の視点から解説します。 1.売上があっても資金が不足する主な理由 売上高の増加と、手元資金の増加はイコールではありません。 資金を圧迫する代表的な要因は以下の通りです。 ● 売掛金の回収遅延 売上計上はしていても入金は2〜3ヶ月先 実質的に“資金の先出し”になっている ● 在庫の過剰保有 売上に先行して仕入を行っている 現金が“棚卸資産”に変わって寝ている ● 借入金返済の負担 元本返済分は費用にならず利益には現れない キャッシュフロー上では大きなマイナス要因 ● 投資支出・納税・賞与等の一時支出 設備投資・税金納付・賞与支給などは一時的に資金を圧迫 2.決算書で“資金の流れ”を読む方法 ① 貸借対照表(B/S)のポイント 項目 増加していたら要注意 理由 売掛金 ● 資金回収
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2025年12月16日読了時間: 2分
営業キャッシュフローと黒字倒産の違い|利益が出ていても資金が尽きる理由とは?
はじめに 「利益は出ているのに、なぜか資金が足りない…」 このような相談を中小企業の経営者からよく受けます。 帳簿上は黒字でも、現金がなくなれば会社は倒産します。 これが、いわゆる 黒字倒産 です。 本記事では、黒字倒産を防ぐために重要な「営業キャッシュフロー(営業CF)」の考え方と、その実務的な見方を税理士の視点から解説します。 1.会計上の「利益」とは 「利益」はあくまで 発生主義 で計算される概念です。 ■ 損益計算書上の利益 売上が“計上”された時点で利益に反映 売上代金が未回収でも利益は増える 仕入れ代金が未払いでも費用として反映 → 現金の動きとはズレがあります。 2.営業キャッシュフロー(営業CF)とは 営業活動によって得られた現金収支のこと。 ■ 主な構成要素(間接法) 税引前当期純利益 減価償却費(現金支出を伴わない費用) 売上債権の増減 仕入債務の増減 棚卸資産の増減 → 「黒字」でも営業CFがマイナスなら、 手元資金は減っている ということになります。 3.黒字倒産とは 会計上は利益が出ているにもかかわらず、 売掛金の回
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2025年12月11日読了時間: 2分
人件費率・外注比率の最適化指標|成長と利益のバランスを見極める
はじめに 「人を雇うべきか、外注で済ませるべきか?」 これは多くの中小企業経営者が直面する悩みです。 人件費は固定費化しやすく、外注費は変動費に分類されることが多いですが、それぞれにメリットとリスクがあります。 本記事では、売上に対する 人件費率・外注費率の最適化指標 をテーマに、税理士の視点から収益構造改善のヒントをお伝えします。 1.人件費率とは? 人件費 ÷ 売上高 × 100(%) ■ 含まれる項目 給与・賞与 法定福利費(社会保険料など) 福利厚生費(通勤費、慶弔見舞金など) ■ 目安(業種別) 業種 人件費率の目安 製造業 10〜20% サービス業 30〜50% 飲食業 35〜45% 介護・福祉 50〜70% → 粗利率とのバランス が重要です。 2.外注費率とは? 外注費 ÷ 売上高 × 100(%) 外注費には、成果報酬型の報酬や、個人事業主への委託費などが含まれます。 ■ 主な特徴 成果物ごとに支払うため、変動費化しやすい 経費管理はしやすいが、品質管理・納期管理にリスク 長期的に見るとコスト高になりやすい 3.人件費と外注費の
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2025年12月9日読了時間: 2分
固定費と変動費の分類と経営戦略|利益率改善の第一歩
はじめに 「売上は増えているのに、なぜか利益が出ない・・・」 こうした悩みを持つ中小企業経営者は少なくありません。 その原因の多くは、 コスト構造が見えていない ことにあります。 とりわけ、「固定費」と「変動費」の区分を明確にすることで、 利益構造の見える化 損益分岐点の把握 意思決定のスピードアップ につながり、企業の利益体質を強化することが可能です。 この記事では、税理士の視点から、固定費と変動費の分類とその戦略的な活用方法について解説します。 固定費とは 売上の増減に関わらず一定額発生する費用です。 ■ 主な項目 地代家賃 人件費(固定給) 減価償却費 保険料 リース料 売上ゼロでもかかる費用であるため、 利益を圧迫しやすい反面、規模拡大によって利益率の改善に寄与しやすい という特徴があります。 変動費とは 売上や生産量に応じて増減する費用です。 ■ 主な項目 仕入原価 外注費(案件ごと) 販売手数料(成果報酬型) 梱包・配送費(売上連動) 売上に比例してかかる費用であるため、利益率を一定に保つ特徴 がありますが、変動費の増加をコントロール
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2025年12月3日読了時間: 3分
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