粗利益率の推移と価格戦略|売上よりも利益を守る視点を持つ
- yusukekondo9
- 2 日前
- 読了時間: 2分
はじめに
「売上が上がっているのに、なぜか利益が増えない・・・」
こうした悩みを抱える中小企業経営者にとって、注視すべき指標が 粗利益率(売上総利益率) です。
売上高の数字に目を奪われがちですが、実は「儲かるかどうか」は粗利率で決まります。
今回は、粗利益率の正しい読み方と、その推移から見えてくる経営課題、価格戦略への活かし方について税理士の視点で解説します。
1.粗利益率(売上総利益率)とは?
計算式:
【売上総利益 ÷ 売上高】× 100(%)
売上総利益=売上高 − 売上原価
つまり、
売上に対してどれだけの“利益の原資”を稼げているか
会社の“体力”や“競争力”のバロメーター
を示す指標です。
なぜ粗利益率が重要なのか?
粗利益は、以下の費用を賄う“原資”です:
人件費
販管費(広告宣伝費、通信費など)
営業利益・経常利益・税引後利益
粗利益率が下がれば、固定費をカバーできずに赤字転落することもあります。
粗利益率の推移を見るポイント
数年分の推移をチェック(2〜3%の変動でも大きな影響)
売上増に対して粗利が減っていないか?
原価の上昇が転嫁できていない可能性は?
例:
年度 | 売上高 | 売上原価 | 粗利益率 |
前期 | 1億円 | 6,000万円 | 40% |
今期 | 1.2億円 | 8,400万円 | 30%(▲10%) |
→ 売上は増えているのに粗利率が低下。価格設定に問題?
粗利益率を改善する価格戦略
● 原価の上昇を価格に転嫁する
仕入価格や物流コストが上がっていれば、値上げを検討すべき
競合との価格比較と自社の強み整理が重要
● 商品別・サービス別の粗利率を把握
「儲かる商品」と「売れても利益が出ない商品」を仕分け
利益率の高い商品に販売リソースを集中
● バンドル販売や高単価商品の提案
「まとめ売り」や「上位サービス」の提案で平均単価UP
粗利益率を見ない経営は危険
売上だけに着目すると、
“売上があるのに赤字”という状況に気づけない
薄利多売になり、資金繰りが厳しくなる
粗利益率を定点観測することで、
販売戦略の見直し
価格設定の修正
商品ラインナップの再構築
など、早期に手を打つことができます。
まとめ:粗利益率は“利益体質”を表すスコア
粗利率の低い経営を続けていては、 いくら売上を上げても、
人件費はまかなえず
広告費も打てず
設備投資もできない
という「負のスパイラル」に陥ります。
粗利率は“会社の余力”であり、“利益の源泉”です。
弊所サービスに関するお問い合わせは「お問い合わせフォーム」からお願いいたします
コメント