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税務調整とは?|別表四の仕組みと具体例(減価償却・交際費など)を解説

  • 執筆者の写真: 近藤 祐輔
    近藤 祐輔
  • 3月9日
  • 読了時間: 3分

更新日:3月21日

結論:税務調整とは、会計上の利益を税務上の所得に修正するための手続きです。


企業の決算では「会計上の利益」と「税務上の所得」は一致しないため、その差を調整する必要があります。

この記事では、税務調整(別表四)の仕組みと具体例を税理士の視点からわかりやすく解説します。


はじめに


「決算は黒字です」

でも――

  • 税金の着地が読めない

  • 期末にならないと納税額が分からない

  • なぜ課税所得が増えたのか説明できない


この状態は、税務調整と会計調整の違いを理解していないことが原因です。


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🧑社長

先生、前回「会計上の利益と税務上の利益は違う」って話ありましたよね。

あれ、正直まだよく分かっていません。


💴税理士

ではまず質問です。

御社の別表四、説明できますか?


🧑社長

・・・別表四って、申告書のあの表ですよね?正直、見たことはありますが中身は分かりません。

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税務調整とは何か?


💴税理士

税務調整とは、


会計上の利益を、税法ルールに合わせて修正する作業


です。


代表例は:


🧑社長

つまり、会計では費用でも、税務では費用にならないものがある、と。


💴税理士

その通りです。

この調整をまとめたのが、法人税申告書 別表四(所得の金額の計算に関する明細書)です。

税務調整は「加算」と「減算」に分けて考えると理解しやすくなります。

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会計調整とは何か?


🧑社長

では会計調整は何ですか?


💴税理士

会計調整は、


会計基準に基づく利益の修正


です。


例えば:

  • 引当金の計上

  • 減価償却の方法変更

  • 過年度修正

これは税金のためではなく、“正しい財務諸表を作るため”の調整です。

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ここが重要


🧑社長

つまり、

  • 会計調整 → 正しい決算書を作るため

  • 税務調整 → 税金を計算するため

という違いですか?


💴税理士

完璧です。

そしてここが本質です。


税務調整の中身を理解していないと、税金をコントロールできません。

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年商3億円を超える会社の違い


3億円未満の会社:

  • 税額は税理士任せ

  • 別表は見ない

  • 着地は申告直前に知る


3億円を超える会社:

  • 期中に税務調整を予測

  • 別表四の増減算を把握

  • 納税資金を事前に準備


この差は、経営の“可視化レベル”の差です。


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よくある誤解


🧑社長

じゃあ節税すればいいですよね?


💴税理士

いいえ。

節税=財務強化ではありません。


例えば:

  • 無理な設備投資

  • 不要な保険加入

  • 利益圧縮のための過剰支出

これらは、


税金は減るが、会社は強くならない


典型例です。

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貴社は、

  • 別表四の増加項目トップ3を把握していますか?

  • 来期の税務調整を予測できますか?

  • 税金と内部留保のバランスを考えていますか?

ここを理解できると、“税務はリスク”から“戦略”に変わります。


税務調整と会計調整の違いは、「経営をコントロールできるかどうかの分水嶺」です。



まとめ


税務調整とは、会計上の利益と税務上の所得の差を調整するための手続きです。

減価償却や貸倒引当金、交際費などの違いがその代表例です。

別表四の仕組みを理解することで、税務だけでなく財務戦略や銀行対応にも役立ちます。



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