税務調整と会計調整の違い|「別表四」が読めないと経営はコントロールできない
- yusukekondo9
- 1 日前
- 読了時間: 3分
はじめに
「決算は黒字です」
でも――
税金の着地が読めない
期末にならないと納税額が分からない
なぜ課税所得が増えたのか説明できない
この状態は、税務調整と会計調整の違いを理解していないことが原因です。
社長:
先生、前回「会計上の利益と税務上の利益は違う」って話ありましたよね。
あれ、正直まだよく分かっていません。
税理士:
ではまず質問です。
御社の別表四、説明できますか?
社長:
・・・別表四って、申告書のあの表ですよね?正直、見たことはありますが中身は分かりません。
税務調整とは何か?
税理士:
税務調整とは、
会計上の利益を、税法ルールに合わせて修正する作業
です。
代表例は:
交際費の損金不算入
寄附金の限度超過
減価償却超過額
役員賞与の否認
社長:
つまり、会計では費用でも、税務では費用にならないものがある、と。
税理士:
その通りです。
この調整をまとめたのが、法人税申告書 別表四(所得の金額の計算に関する明細書)です。
会計調整とは何か?
社長:
では会計調整は何ですか?
税理士:
会計調整は、
会計基準に基づく利益の修正
です。
例えば:
引当金の計上
減価償却の方法変更
過年度修正
これは税金のためではなく、“正しい財務諸表を作るため”の調整です。
ここが重要
社長:
つまり、
会計調整 → 正しい決算書を作るため
税務調整 → 税金を計算するため
という違いですか?
税理士:
完璧です。
そしてここが本質です。
税務調整の中身を理解していないと、税金をコントロールできません。
年商3億円を超える会社の違い
3億円未満の会社:
税額は税理士任せ
別表は見ない
着地は申告直前に知る
3億円を超える会社:
期中に税務調整を予測
別表四の増減算を把握
納税資金を事前に準備
この差は、経営の“可視化レベル”の差です。
よくある誤解
社長:
じゃあ節税すればいいですよね?
税理士:
いいえ。
節税=財務強化ではありません。
例えば:
無理な設備投資
不要な保険加入
利益圧縮のための過剰支出
これらは、
税金は減るが、会社は強くならない
典型例です。
貴社は、
別表四の増加項目トップ3を把握していますか?
来期の税務調整を予測できますか?
税金と内部留保のバランスを考えていますか?
ここを理解できると、“税務はリスク”から“戦略”に変わります。
税務調整と会計調整の違いは、「経営をコントロールできるかどうかの分水嶺」です。
弊所サービスに関するお問い合わせは「お問い合わせフォーム」からお願いいたします
コメント