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年商3億円超を目指す経営者のための財務戦略型税理士
近藤祐輔税理士事務所
Yusuke Kondo Tax Consulting Office


銀行が嫌う決算書の7つの兆候|融資が通らない本当の理由
はじめに 「うちは赤字じゃないのに、なぜか銀行の対応がイマイチで・・・」 「前回より融資が通りにくくなった気がするけど、理由がわからない」 こうした悩みを抱える経営者は少なくありません。銀行は決算書の"ある兆候"をもとに、融資の可否や金利をシビアに判断しています。 問題は、その兆候が 「粉飾をしている」という意味ではない ことです。むしろ「説明が不十分」「資金の見通しが見えない」という、一見気づきにくいポイントが銀行のNGサインとして機能しているケースが大半です。 今回は社長と税理士の対話形式で、銀行が嫌う決算書の7つの兆候と、具体的な改善策を解説します。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 銀行が嫌う決算書の7つの兆候 ① 社長貸付金・仮払金・仮受金が多額に計上されている 社長: 先生、決算書に「役員貸付金」が500万円ほど残っているん

近藤 祐輔
4月12日読了時間: 9分
PL・BS・CFの違い|決算書3表の役割をわかりやすく解説
はじめに 「決算書は見ています」 そうおっしゃる社長は多いですが、 PLしか見ていない BSはなんとなく CFは作っていない というケースがほとんどです。 年商3億円を超え、5億円を目指すなら―― “CFO視点”で数字を見る習慣 が不可欠です。 *************************************************************************************** 社長: 先生、正直PLだけ見てれば十分じゃないですか?結局、利益が出ているかどうかですよね? 税理士: それは「経理目線」です。 CFO目線では、こう考えます。 PL → いくら儲かったか BS → どんな体質か CF → いくらお金が残ったか この3つは役割が違います。 ① PL(損益計算書)=収益力を見る 税理士: PLは「今期の稼ぐ力」を示します。 見るべきは: 粗利益率 営業利益率 経常利益率 社長: じゃあ、PLが良ければ安心? 税理士: いいえ。 PLは“瞬間風速”です。 本当に強い会社かどうかは、BSで分かります。 ②

近藤 祐輔
2月27日読了時間: 2分
決算書の読み方の基本|年商3億円を超える社長が最初に見るべき3つの数字
はじめに 年商5億円を目指すなら、まずは3億円の壁を突破する必要があります。 しかし―― 「決算書は見ているけど、正直よく分かっていない」 という社長は少なくありません。 社長: 先生、決算書って結局どこを見ればいいんですか?売上と利益だけ見ていれば十分ですよね? 税理士: その2つだけだと、まだ半分です。 まず見るべきはこの3つです。 粗利益率 営業キャッシュフロー 自己資本比率 社長: え、営業利益じゃなくて粗利益率なんですか? 税理士: はい。 売上が伸びても、粗利益率が下がれば意味がありません。 例えば: 売上:2億 → 3億 でも粗利率:40% → 28% これだと、実は体力は落ちています。 年商3億円を超える会社は、 売上よりも粗利率を安定させています。 社長: なるほど・・・。でも営業キャッシュフローってそんなに重要ですか? 税理士: 重要です。 営業利益が出ていても、 売掛金が増えている 在庫が積み上がっている と、お金は増えません。 銀行が見るのは、 「返済できるキャッシュが出ているか」 です。 黒字でも融資が伸びない会社は、営

近藤 祐輔
2月20日読了時間: 2分
決算書を経営に活かす最終まとめ|年商5億円を目指すための財務KPI総整理
はじめに ここまで、 粗利益率 営業キャッシュフロー 売掛金・在庫の回転期間 借入金と実質無借金経営 経常利益の質 など、決算書の各パーツを分解して解説してきました。 本記事では、その総まとめとして、 年商5億円超を目指す経営者が「最低限押さえるべき財務KPI」 を整理します。 ① 売上よりも「粗利益率」を見よ 売上拡大は重要ですが、 売上 × 粗利益率 = 利益の源泉 です。 ✔️ 目安 粗利益率:30%以上(業種による) 3期比較で安定または改善傾向 粗利率が下がると、いくら売上を伸ばしても資金は残りません。 ② 営業利益と営業キャッシュフローの一致 黒字倒産を防ぐために必須なのが、 利益とキャッシュの整合性 ✔️ チェック 営業CFが安定的にプラス 経常利益と大きな乖離がない ③ 売掛金・在庫の管理 資金が足りない原因の多くはここにあります。 ✔️ 目安 売掛金回転期間:60日以内 在庫回転期間:業種平均以下 資金効率を高めることで、借入依存を減らせます。 ④ 借入金と実質無借金水準 借入金があること自体は問題ではありません。 現預金 ≥

近藤 祐輔
2月17日読了時間: 2分
在庫とキャッシュフローの関係|利益を圧迫する棚卸資産の落とし穴を解説
結論:在庫は売上を作るために必要ですが、増えすぎるとキャッシュフローを悪化させます。 棚卸資産は決算書上では資産として計上されるため、利益が出ていても現金が減っていくことがあります。 この記事では、在庫とキャッシュフローの関係、そして利益を圧迫する棚卸資産の落とし穴を税理士の視点からわかりやすく解説します。 はじめに 「売上は順調なのに、なぜか資金繰りが苦しい」 この原因の1つが 在庫の増加(棚卸資産) にあることが多いです。中小企業の資金繰り悪化の大きな要因の一つが、「売れていない在庫」に資金が滞留していることに気づけていないことです。 在庫は利益を生むための資産ですが、同時にキャッシュを止める資産でもあります。 1. 在庫(棚卸資産)とは? 貸借対照表における棚卸資産とは、以下のような「販売のための資産」を指します。 商品・製品(販売用の完成品) 半製品・仕掛品(製造途中) 原材料・部品(製造前段階) これらはすべて、 まだ売れていない=現金化されていない資産 です。 2. 在庫がキャッシュを圧迫する理由 在庫は「資産」として計上されますが

近藤 祐輔
1月16日読了時間: 4分
売掛金・買掛金の回転期間と資金効率|経営者が注目すべき資金繰りの見える化指標
はじめに 売上は順調、利益も黒字・・・ にもかかわらず、「なぜか資金が足りない」と感じたことはありませんか? その原因の一つが 「売掛金・買掛金の回転期間」 にあることが多く、これは資金繰りに大きく影響します。 今回は、経営者が知っておくべき「回転期間」の考え方と、資金効率を改善する実務ポイントを税理士の視点で解説します。 1.回転期間とは何か? ● 売掛金回転期間 売掛金の回収に要する平均日数=【売掛金 ÷ 年間売上高】 × 365日 👉 短いほど資金回収が早く、キャッシュフローが良好になります。 ● 買掛金回転期間 仕入れに対する支払いまでの平均日数=【買掛金 ÷ 年間仕入高】 × 365日 👉 長いほど資金の滞留が少なく、資金繰りに余裕が出ます。 2.なぜ回転期間が重要なのか? たとえ利益が出ていても、資金が口座に入ってこなければ意味がありません。 例えば: 売掛金回収が90日かかっている 買掛金の支払いは30日後 この場合、 売上代金が入る前に仕入代金の支払いが先に発生 しており、結果として資金不足が起きやすくなります。 3.回転期

近藤 祐輔
1月14日読了時間: 3分


資金繰り表と決算書の整合性チェック|ズレの発見と修正法
はじめに 「資金繰り表はきちんと管理しているんですが、決算書と照らし合わせたことはないかもしれません・・・」 こう話す経営者は少なくありません。資金繰り表だけが正しければ良いわけではなく、決算書と整合してはじめて資金管理は正確に機能します。 2つの数字が噛み合っていないと、銀行融資の判断に使う数字がズレたり、誤った経営判断を招くリスクがあります。 今回は社長と税理士の対話形式で、資金繰り表と決算書の整合性チェックの方法と、ズレが生じやすいポイントを解説します。 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 1. なぜ整合性が重要なのか 社長: 資金繰り表と決算書って、別物として管理すればいいんじゃないですか? 税理士: 2つは目的が異なりますが、同じ会社の数字を別の角度から見たものです。 資料 目的 主な利用者 決算書 外部への公式報告・税務申告

近藤 祐輔
1月7日読了時間: 7分
黒字なのに資金がない理由|決算書から見る資金繰り悪化の原因
はじめに 「売上は順調に伸びているのに、なぜか資金が足りない」 これは多くの中小企業経営者が経験する“見えない資金ショート”です。 利益が出ていても、手元の資金が足りなければ経営は不安定になります。 本記事では、「決算書のどこを見れば資金不足の原因が読み取れるか?」を税理士の視点から解説します。 1.売上があっても資金が不足する主な理由 売上高の増加と、手元資金の増加はイコールではありません。 資金を圧迫する代表的な要因は以下の通りです。 ● 売掛金の回収遅延 売上計上はしていても入金は2〜3ヶ月先 実質的に“資金の先出し”になっている ● 在庫の過剰保有 売上に先行して仕入を行っている 現金が“棚卸資産”に変わって寝ている ● 借入金返済の負担 元本返済分は費用にならず利益には現れない キャッシュフロー上では大きなマイナス要因 ● 投資支出・納税・賞与等の一時支出 設備投資・税金納付・賞与支給などは一時的に資金を圧迫 2.決算書で“資金の流れ”を読む方法 ① 貸借対照表(B/S)のポイント 項目 増加していたら要注意 理由 売掛金 ● 資金回収

近藤 祐輔
2025年12月16日読了時間: 2分
利益率の分析方法|決算書で会社の異常を見抜くポイント
はじめに|「利益率」は単年ではなく“推移”で見る 「今期は営業利益率10%出たから順調です」「前期より利益は増えているので問題ないと思います」 こういった声を聞くたびに、私はこう思います。 「その利益率、去年と比べてどう変わっていますか?」「異常値に気づいていますか?」 利益率は“絶対値”より“相対推移”が大事。 数字は見た目より“変化”に本質が現れます。 特に年商数億円規模を目指す企業であれば、 単年黒字に安心せず、毎期の“率の推移”を観察する習慣が重要 です。 1. 利益率とは?|「儲けの効率性」を測る物差し まずはよく使われる3つの利益率を整理しましょう。 利益率 計算式 意味 売上総利益率(粗利率) (売上 − 売上原価)÷ 売上高 商品やサービスの「仕入れに対する儲け」 営業利益率 営業利益 ÷ 売上高 本業の儲けの効率 経常利益率 経常利益 ÷ 売上高 本業+金融収支含めた総合的な利益力 📌 利益「額」ではなく「率」で見ることで、売上高の大小に関わらず 会社の体質比較ができる ようになります 2. なぜ“推移”で見る必要があるのか?

近藤 祐輔
2025年11月11日読了時間: 4分
販管費の分析方法|利益が出ない会社のコスト構造
はじめに|「販管費」は経営者の“素”が出る場所 損益計算書(PL)を見るとき、売上や利益にまず目が行きがちですが、税理士の目線では、「販管費(販売費及び一般管理費)」の内訳にこそ、 その会社の経営体質や社長の癖 がよく表れると感じています。 販管費は、売上に直接は結びつかないが、事業運営に不可欠な“使うお金”。だからこそ、 その使い方には「その会社らしさ」や「社長の意思」が色濃く出る のです。 1. 販管費とは?|「見えづらいコスト」の正体 ✅ 販管費の主な科目 区分 内容 人件費関連 給与手当、賞与、役員報酬、法定福利費など 営業関連 広告宣伝費、販売促進費、交際費、旅費交通費など 管理業務 通信費、消耗品費、水道光熱費、会議費、外注費など 組織運営 地代家賃、保険料、研修費、諸会費など 📌 販管費は、 “固定費”に近い性質のものが多く、売上が減ってもすぐには減らせない ため、経営効率や体質を測るうえで極めて重要な分析対象になります 2. 数字から読み取れる“経営の癖”の事例 販管費の科目ごとに、税理士が実際に感じる「社長の経営スタンスや性格

近藤 祐輔
2025年11月6日読了時間: 4分


社長貸付金・仮払金が融資審査を狂わせる|銀行の評価ロジック
はじめに 「決算書は黒字なのに、銀行の反応がいまいちで・・・」 その原因が、貸借対照表(BS)の片隅にひっそり計上されている 「社長貸付金」「仮払金」「仮受金」 にある場合があります。 一見すると小さな金額に見えても、銀行の目から見れば「資金の流れが不透明」「ガバナンスが甘い」というNGサインとして機能します。場合によっては、黒字決算であっても 実質債務超過 とみなされるケースもあります。 今回は社長と税理士の対話形式で、これらの科目が融資審査に与える影響と、具体的な解消策を解説します。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 1. 社長貸付金とは何か?なぜ銀行が嫌うのか? 社長: 先生、うちの決算書に「役員貸付金」が800万円計上されているんですが、これって問題ですか?ちゃんと資産として計上されていますから、問題ないですよね。 税理士:..

近藤 祐輔
2025年10月16日読了時間: 8分


実質債務超過とみなされる決算書の特徴|銀行の判定ロジック
はじめに 「うちは債務超過じゃないから大丈夫」——そう思っている経営者ほど、注意が必要です。 銀行や保証協会が融資審査で警戒するのは、会計上の数字だけではありません。 形式的には黒字・純資産プラスであっても、「実質的な債務超過」とみなされてしまうケース が少なくないのです。 実質債務超過と判断されると、追加融資のハードルが一気に上がるだけでなく、既存借入の条件変更すら難しくなることがあります。 今回は社長と税理士の対話形式で、銀行が「この会社は実質的に危ない」と判断する決算書の特徴と、その対策を解説します。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 1. 「債務超過」とは何か?まず基本を確認 社長: 先生、「債務超過」って言葉はよく聞きますが、正確にはどういう状態ですか? 税理士: シンプルに言うと、負債の総額が資産の総額を上回っている状態です

近藤 祐輔
2025年10月14日読了時間: 8分
金融機関が注目する「営業利益」と「経常利益」の違い ~見られる“本業力”と“返済余力”を理解する~
はじめに 年商5億円を目指す経営者にとって、金融機関との良好な関係構築は資金調達の鍵となります。その際、銀行担当者が重視するのが、決算書中の「営業利益」と「経常利益」です。 しかし、この2つの利益は似ているようで、 見る視点・意味合い・改善のポイント に大きな違いがあります。本記事では、税理士の立場から金融機関がこれらをどのように評価するか、また経営者としてどう準備すべきかを解説します。 I. 営業利益と経常利益、それぞれの定義と構成要素 営業利益とは 営業利益(Operating Income)は、 会社の本業そのものの儲け を示す利益です。具体的には、 売上高 ― 売上原価 ― 販売費及び一般管理費(販管費) これによって、 企業の事業活動で稼ぐ力 が明らかになります。 営業利益は、販管費(人件費、広告費、家賃、管理部門コストなど)の効率性も反映します。 経常利益とは 経常利益(Ordinary Profit/経常収益−経常費用)は、営業利益に 営業外収益・費用 を加減した利益です。 典型的には以下を含みます: 受取利息・配当金 支払利息・借

近藤 祐輔
2025年10月9日読了時間: 4分


利益剰余金が銀行融資を左右する|内部留保と信用力の関係
はじめに 「利益剰余金って、決算書のどこかに出てくる数字ですよね。正直あまり気にしたことがなくて・・・」 こう話す経営者は少なくありません。ところが銀行の融資担当者は、決算書の中でこの「利益剰余金」を最も注目する項目の一つとして見ています。 利益剰余金は、会社がこれまでの事業活動で積み上げてきた利益の蓄積です。銀行はこれを「財務の履歴書」として読み取り、融資可否・金利・保証条件の判断に活用しています。 今回は社長と税理士の対話形式で、利益剰余金が銀行融資に与える影響と、経営者として知っておくべき視点を解説します。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 1. 利益剰余金とは何か? 社長: 先生、「利益剰余金」って決算書のどこに出てきますか?そもそも何を表しているんですか? 税理士: 貸借対照表(BS)の純資産の部に表示されています。一言で言

近藤 祐輔
2025年10月7日読了時間: 8分
銀行が重視する「流動比率」と「当座比率」とは~資金繰りの健全性はこの2つで見抜かれる~
決算書に出てくる「流動比率」「当座比率」。税務署がそれほど重視しないこの指標、実は 銀行が融資判断で極めて重要視する財務指標 です。 本記事では、税理士としての立場から、銀行がどのようにこの2つの比率を見ているのか、そして企業がどう改善していけば良いかを解説します。 I. 流動比率・当座比率とは何か? ▶ 流動比率(Current Ratio) 流動資産 ÷ 流動負債 × 100(%) 短期的な支払能力を示す指標 基本的に 1年以内の資産で1年以内の負債を返済できるか を示す 📌 流動比率が高いほど、 会社が短期の債務を問題なく返済できる と判断されます。 ▶ 当座比率(Quick Ratio) 当座資産 ÷ 流動負債 × 100(%) 当座資産=流動資産のうち、現預金・売掛金など「すぐに現金化できる資産」 流動比率よりも さらに厳格な支払能力の指標 📌 在庫や前払金など、 現金化に時間がかかる資産を除いて 計算します。 II. 銀行がこの指標を見る理由 銀行は企業にお金を貸す立場として、次の2点を非常に気にします。 短期的に返済不能になるリ

近藤 祐輔
2025年10月2日読了時間: 4分
税務調査で狙われやすい会社の特徴|決算書で見られるポイント
「税務調査が入るとしたら、ウチはどこを見られるんだろう?」多くの中小企業経営者にとって、税務調査はいつ来るかわからない“経営上のリスク”のひとつです。 特に、 決算書には“調査官が違和感を持ちやすいサイン”が表れている ことが少なくありません。 本記事では、 実際に税務調査で指摘されやすい決算書の特徴 について、わかりやすく解説します。 ✅ 税務調査の選定理由に「決算書」は大きく関係する 国税庁は、法人税の実地調査の際に「申告内容が適正でない可能性がある」と判断される法人を優先的に調査対象とします。 📌 参考:国税庁『法人税等の調査事績の概要』 「収益や費用の異常な変動、利益率の急減、役員報酬の不自然な増減、棚卸資産の変動」などが調査対象として選定される一因となる― 国税庁:調査選定基準に関する情報より ✅ 税務調査で特に指摘されやすい決算書の“6つの特徴” 1. 売上高・利益が不自然に大きく減っている 前期と比べて売上が急減しているのに、仕入・外注費・人件費があまり減っていない 不況や災害等の理由がなく、説明がつかない場合、 仮装隠蔽や除外売

近藤 祐輔
2025年9月26日読了時間: 3分
税務上の利益と資金繰りが一致しない理由~「黒字倒産」を防ぐために経営者が知っておくべき会計と現金のズレ~
「決算は黒字なのに、通帳にはお金がない」「法人税を払うために資金をかき集めている」 このような声は、決して珍しいものではありません。実際、 黒字倒産(利益は出ているが資金が尽きて倒産)という言葉もあるほど、“利益”と“お金”の関係は複雑 です。 本記事では、税務上の利益と実際の資金繰りがズレる原因を明らかにし、 経営判断を誤らないための考え方 をお伝えします。 I.「利益」と「現金」はイコールではない 会計(税務)上の「利益」と、現金・預金の残高やキャッシュフローは 一致しません 。 なぜなら、会計は発生主義(取引があったタイミングで計上)である一方、資金繰りは現金主義(お金の出入り)で動くためです。 II. ズレの主な要因 5選 ① 売掛金や未収入金の増加 利益には計上されたが、現金は未回収 の状態 例:3月に1,000万円の売上を計上 → 入金は5月末 → 決算期末には“利益”が出ていても“現金”は未入金 📌 売掛金管理が甘いと「黒字倒産」リスクが高まります ② 在庫(棚卸資産)の増加 商品や材料を購入し、 お金は出ているが費用としては未

近藤 祐輔
2025年9月18日読了時間: 3分
損金・益金とは?|会計の費用・収益と税務がズレる理由を税理士が解説
結論:損金・益金は、会計上の費用・収益と似ていますが、まったく同じではありません。 会計では費用でも、税務では損金にならないものがあり、逆に会計上の利益と税務上の所得も一致しません。 この記事では、損金・益金の基本的な考え方と、会計と税務がズレる理由を税理士の視点からわかりやすく解説します。 はじめに 法人税の計算においては、「損金」「益金」という言葉が頻出します。これらは会計上の「費用」「収益」と似ているようで、 本質的に別物 です。 「損金・益金とは何か?」「会計と何が違うのか?」「どんなときにズレが生じるのか?」「なぜ同じ会社の数字なのに税金計算でズレるのか?」という疑問にも具体例で答えます。 I.「損金」と「費用」は違う? まず押さえておきたいのは、 損金 ≠ 会計上の費用 という事実です。 用語 定義 使用場面 費用 会計基準に従って、収益との対応をもとに記録されるもの 決算書(P/L)上 損金 法人税法に基づき、「課税所得を計算するために控除できる金額」 税務申告書(別表四)上 つまり、会計では費用として処理されていても、税務上は「損

近藤 祐輔
2025年8月27日読了時間: 4分


法人税の計算と決算書の関係|利益と課税所得はなぜ違うのか
はじめに 「決算で利益が1,000万円だったのに、法人税が思ったより高かった・・・」 このようなギャップに疑問を持ったことはありませんか?その原因は、「会計上の利益(決算書の利益)」と「法人税の課税所得(申告書での利益)」が、異なるルールで計算されているためです。 この2つの違いを理解することは、税金の見通しを立てるだけでなく、節税と銀行評価のバランスを考える上でも重要です。 今回は社長と税理士の対話形式で、法人税の計算の流れと決算書との関係を解説します。 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 1. 法人税の計算の基本構造 社長: 法人税って、決算書の利益にそのまま税率をかけるんじゃないんですか? 税理士: 違います。法人税は「課税所得 × 税率」で計算されますが、課税所得は決算書の利益をそのまま使うのではなく、税務上の調整を加えて算出され

近藤 祐輔
2025年8月21日読了時間: 7分
試算表と決算書の違い|経営判断で使うべき数字とは
結論:経営判断に使うべき数字は「試算表」であり、決算書はあくまで結果報告です。 決算書は年に1回しか作成されませんが、試算表は毎月作成されるため、経営の現状をリアルタイムで把握できます。 この記事では、試算表と決算書の違いと、それぞれの役割、そして経営判断においてどちらを重視すべきかを税理士の視点からわかりやすく解説します。 はじめに 経営者として「数字に強くなる」ためには、 試算表と決算書の違いを理解し、使い分けることが不可欠 です。この2つは見た目が似ていても、 作成目的・タイミング・精度・使い道が大きく異なります 。 「試算表と決算書の違い」「両者の関係性」「経営にどう活かすか」を、財務と経営判断の視点から理解する必要が必要です。 I. 試算表とは?|毎月の経営成績速報 試算表とは、会社の会計データをもとに、 ある月の損益や資産状況を速報的にまとめた帳票 です。 目的:月次の業績・財務状況を把握するため 作成頻度:毎月(または四半期) 精度:仮勘定や未整理項目が残ることも 利用者:経営者、経理部、税理士など 主に以下のような3つの表で構成さ

近藤 祐輔
2025年8月19日読了時間: 5分
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