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年商3億円超を目指す経営者のための財務戦略型税理士
近藤祐輔税理士事務所
Yusuke Kondo Tax Consulting Office
役員報酬の最適設計|節税だけで決めると会社は弱くなる
はじめに 役員報酬の相談で、社長からよく聞く言葉があります。 「税金がもったいないので役員報酬を増やしたい」 確かに、役員報酬は会社の損金になります。しかし、 節税だけで役員報酬を決めると、会社の財務は弱くなります。 社長 先生、今年利益が出そうなので、役員報酬を上げようと思っています。 法人税払うくらいなら、個人でもらった方がいいですよね? 税理士 その判断、少し危険です。 役員報酬は、 法人税 所得税 社会保険 この3つを合わせて考える必要があります。 社長 でも役員報酬は会社の経費ですよね? 税理士 はい、会社では損金になります。 ただし社長個人では、 所得税(累進課税) 住民税 社会保険 が増えます。 役員報酬を上げると、トータルの税負担が増えるケースも普通にあります。 もう一つの問題:会社の財務 社長 でも節税できるならいいのでは? 税理士 問題はそこだけではありません。 役員報酬を増やすと、 会社の利益が減る 自己資本が増えない 銀行評価が上がらない という影響が出ます。 社長 銀行評価ってそんなに関係あります? 税理士 かなり関係あ

近藤 祐輔
3月12日読了時間: 2分
税務調整とは?|別表四の仕組みと具体例(減価償却・交際費など)を解説
結論:税務調整とは、会計上の利益を税務上の所得に修正するための手続きです。 企業の決算では「会計上の利益」と「税務上の所得」は一致しないため、その差を調整する必要があります。 この記事では、税務調整(別表四)の仕組みと具体例を税理士の視点からわかりやすく解説します。 はじめに 「決算は黒字です」 でも―― 税金の着地が読めない 期末にならないと納税額が分からない なぜ課税所得が増えたのか説明できない この状態は、 税務調整と会計調整の違いを理解していない ことが原因です。 ******************************************************************************************* 🧑社長 先生、前回「会計上の利益と税務上の利益は違う」って話ありましたよね。 あれ、正直まだよく分かっていません。 💴税理士 ではまず質問です。 御社の別表四、説明できますか? 🧑社長 ・・・別表四って、申告書のあの表ですよね?正直、見たことはありますが中身は分かりません。...

近藤 祐輔
3月9日読了時間: 3分
会計利益と税務利益の違い|社長が知るべき税務の基本
・はじめに 「そんなに利益出ていないのに、なぜこんなに法人税がかかるの?」 これは、 会計上の利益と税務上の利益のズレ を理解していないことが原因です。 今回は、社長と税理士の対話形式で、その“ズレの正体”を解説します。 社長: 先生、うち今期は利益300万円ですよね?なのに法人税が思ったより高いんですけど・・・。 税理士: その300万円は「会計上の利益」です。税金は「税務上の所得」に対してかかります。 社長: え?違うんですか?利益=課税対象じゃないんですか? 税理士: イコールではありません。 税務上は、会計利益に“調整”を加えて計算します。 これを 税務調整 といいます。 ******* ズレが生じる代表例 ① 交際費の一部は損金不算入 会計上は費用でも、税務上は全額損金にならないケースがあります。 ② 減価償却の限度額 会計上は任意に計上できますが、税務では「法定耐用年数」「償却限度額」があります。 ③ 引当金 会計では計上できても、税務では認められない引当金があります。 ④ 役員賞与 会計上は費用でも、事前確定届出給与でなけ

近藤 祐輔
2月24日読了時間: 2分
固定資産の耐用年数と償却スケジュールの重要性|資金戦略に活かす減価償却の設計とは?
はじめに 中小企業経営者の多くが意識していない「固定資産の償却スケジュール」。 減価償却は、単なる会計処理ではなく、 キャッシュフローと税金、そして設備投資のタイミング に直結する重要な経営指標です。 本記事では、固定資産の「耐用年数」と「償却スケジュール」がもたらす経営上の意味と、資金戦略への活かし方を税理士の視点から解説します。 固定資産の耐用年数とは? 税法により資産の種類ごとに「法定耐用年数」が定められています。 ■ 例:主な耐用年数一覧 資産の種類 耐用年数(例) 建物(事務所) 38年 建物附属設備(エアコン等) 15年 車両(普通車) 6年 パソコン 4年 ソフトウェア 5年(原則) この年数に応じて、資産を数年かけて費用化(=減価償却)していきます。 なぜ耐用年数の管理が重要なのか? ● 減価償却費が法人税の節税に影響 償却費が大きいほど、利益が圧縮されて節税になる 償却が終わると、課税所得が一気に増えて税負担増に ● キャッシュフロー設計の前提条件になる 減価償却費は「現金の支出を伴わない費用」 したがって、 利益よりもキャッシ

近藤 祐輔
1月20日読了時間: 2分


減価償却費とキャッシュのズレ|銀行が見る返済余力の正体
はじめに 「利益は出ているはずなのに、なぜかお金が残らない・・・」 年商3億円前後の会社を経営していると、こんな違和感を抱くことがあります。 その原因の多くは、「利益」と「現金(キャッシュ)」の動きが一致しないという会計の仕組みにあります。 そして、そのズレを生み出す最大の要因の一つが減価償却費です。 減価償却費という言葉は知っていても、経営上どのような影響を与えるか正しく理解できている経営者は意外と少ないものです。今回は社長と税理士の対話形式で、減価償却費が資金繰りに与える影響と、銀行がその数字をどう読んでいるかを解説します。 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 1. 減価償却費とは何か? 社長: 先生、減価償却費って決算書に毎年出てきますけど、正直よくわかっていなくて。要は「経費の一種」ですよね? 税理士: 経費の一種ではありますが、

近藤 祐輔
1月8日読了時間: 7分
交際費と会議費の違い|税務調査で否認されない判断ポイント
はじめに 中小企業の経営者にとって「交際費」と「会議費」の分類は、単なる勘定科目の話にとどまりません。 税務上の損金算入の可否 金融機関からの印象(見せ方) といった2つの観点で大きな意味を持ちます。 本記事では、税理士の視点から、交際費・会議費の実務的な使い分けと金融機関との関係性を整理し、適正な処理とリスクヘッジのポイントを解説します。 交際費とは ■ 税務上の定義(法人税法第61条の4) 「得意先、仕入先、その他事業に関係のある者に対する接待、供応、慰安、贈答その他これらに類する行為のために支出する費用」 ■ 中小法人の損金算入限度 資本金1億円以下の中小法人は、年800万円まで全額損金算入可能(定額控除限度方式) または、飲食費の50%損金算入方式のいずれかを選択(有利選択可) 会議費とは 会議費とは、社内外の会議・打ち合わせ・研修等に伴う支出で、通常は損金算入が制限されていない科目です。 ■ 実務で多い支出例 社内会議での弁当代 取引先との打ち合わせ時の飲食費(1人あたり10,000円以下) 勉強会後の軽食費用 税務上の実効性:交際費と

近藤 祐輔
2025年11月27日読了時間: 3分
役員報酬と利益のバランスの取り方~中小企業が見落としがちな資金繰りと評価の視点~
はじめに 「節税のために役員報酬を多く取って、法人の利益を抑えたい」 こうした考え方は多くの中小企業で見られます。確かに、役員報酬は法人の損金になり、法人税の軽減に繋がります。 しかし、役員報酬の増加に伴い、 社会保険料の負担も増加 し、加えて 個人の所得税は累進課税 であるため、一定以上の報酬額になると 法人・個人トータルでの税負担が増える可能性が高くなります 。 この記事では、税務・財務・金融機関の視点から、役員報酬と法人利益のバランスについて正確に解説します。 税務の基本:役員報酬は損金になる 法人税法上、「定期同額報酬」として支給された役員報酬は法人の損金に算入されます。 ■ メリット 法人の利益圧縮により法人税が軽減される 役員個人の所得には「給与所得控除」が適用される ただし、法人税の負担が軽くなる一方で、役員個人にかかる負担が無視できない点に注意が必要です。 役員報酬を上げると何が起きるか? ① 社会保険料の増加 役員報酬が上がれば、健康保険料・厚生年金保険料も比例して増加します。 法人・個人の折半負担のため、 法人にも個人にも負担

近藤 祐輔
2025年11月25日読了時間: 3分


節税しすぎる会社は危険?資金繰りが悪化する節税の落とし穴を税理士が解説
この記事でわかること なぜ節税がキャッシュを減らすのか(数字で理解する) 資金繰りを悪化させる節税パターン5選 年商3億円を目指す経営者が持つべき節税の判断基準 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- はじめに 節税しすぎる会社が資金繰りを悪化させるケースは、税理士の現場では珍しくありません。「節税できた=会社のお金が増えた」は誤解です。 「利益が出そうだから、節税しておきたい」 決算前にそう相談してくる社長は多いです。節税したいという気持ちは当然です。ただ、税理士として多くの中小企業の決算書を見てきた経験から言うと、節税を優先した結果、資金繰りを悪化させた会社が一定数あります。 税金は減った。でもキャッシュも減った。銀行の評価まで下がった——これでは本末転倒です。 この記事では、節税が資金繰りを悪化させるメカニズムを具体的な数字で示しながら、

近藤 祐輔
2025年11月20日読了時間: 7分
税務調査で狙われやすい会社の特徴|決算書で見られるポイント
「税務調査が入るとしたら、ウチはどこを見られるんだろう?」多くの中小企業経営者にとって、税務調査はいつ来るかわからない“経営上のリスク”のひとつです。 特に、 決算書には“調査官が違和感を持ちやすいサイン”が表れている ことが少なくありません。 本記事では、 実際に税務調査で指摘されやすい決算書の特徴 について、わかりやすく解説します。 ✅ 税務調査の選定理由に「決算書」は大きく関係する 国税庁は、法人税の実地調査の際に「申告内容が適正でない可能性がある」と判断される法人を優先的に調査対象とします。 📌 参考:国税庁『法人税等の調査事績の概要』 「収益や費用の異常な変動、利益率の急減、役員報酬の不自然な増減、棚卸資産の変動」などが調査対象として選定される一因となる― 国税庁:調査選定基準に関する情報より ✅ 税務調査で特に指摘されやすい決算書の“6つの特徴” 1. 売上高・利益が不自然に大きく減っている 前期と比べて売上が急減しているのに、仕入・外注費・人件費があまり減っていない 不況や災害等の理由がなく、説明がつかない場合、 仮装隠蔽や除外売

近藤 祐輔
2025年9月26日読了時間: 3分
繰越欠損金の利用可能性と節税への活用~赤字を「将来の利益」と相殺するスマートな節税戦略~
決算で赤字が出た場合、「その赤字は終わった話」としてしまうのは非常にもったいない考え方です。法人税法上、一定の要件を満たせば、赤字(欠損金)を将来の利益と相殺し、 節税に活かすことが可能 です。 この制度が「 繰越欠損金の控除 」。今回は、この制度の基本と活用法、さらには経営判断や銀行対応への影響についても詳しく解説します。 I. 繰越欠損金とは? 過去に生じた税務上の赤字(欠損金)を、将来の黒字と相殺できる制度 です。簡単にいえば、「過去の赤字を翌期以降の利益とぶつけて、法人税の負担を軽くすることができる」という仕組みです。 📌 欠損金とは:税務上の損金が益金を上回って生じた赤字(会計上の損失とは異なる場合もある) II. 適用対象と利用要件 項目 内容 適用対象 青色申告書を提出している法人(個人は対象外) 控除限度額 原則:当期所得の 50%まで 中小企業: 全額控除可(100%) 繰越期間 原則 10年間 要件 欠損金が生じた事業年度に 適正な申告書 (青色申告)を提出し、その後も継続して申告書を提出すること III. 中小企業の特例

近藤 祐輔
2025年9月16日読了時間: 3分
法人住民税・法人事業税の計算方法|いくらかかる?納税スケジュールと資金繰りの注意点
結論:法人住民税・法人事業税は、利益が出た後にまとめて資金が出ていく税金です。 そのため、計算方法だけでなく「いつ・いくら払うのか」を把握していないと、資金繰りに影響します。 この記事では、 法人住民税・法人事業税の基礎的な仕組みと計算方法、納付スケジュール、注意点 について、中小企業経営者・財務責任者の視点でわかりやすく解説します。 はじめに 法人税の確定申告書を作成するとき、 「法人住民税」「法人事業税」も一緒に計算 する必要があります。しかし、それぞれの税金が「何を根拠に」「いつ」「いくら」納めるのか、明確に把握している経営者は意外と少ないものです。 I. 法人住民税とは? 法人住民税とは、 都道府県・市区町村に納める地方税 です。以下の2つの要素から構成されています: 区分 説明 計算根拠 均等割 赤字でも必ず発生する、定額の税金 資本金・従業員数などに応じて決定(例:7万円〜) 法人税割 法人税額に一定率を乗じて課税 法人税額 × 6.0%(市町村)+1.0%(都道府県)など、自治体により異なる 📌 「法人税を納める=住民税も連動して

近藤 祐輔
2025年9月11日読了時間: 4分


事前確定届出給与の要件と否認される失敗例|役員賞与の税務
はじめに 「役員に賞与を払いたいんですが、損金になりますか?」 経営者の方からよくいただくご質問です。役員賞与は原則として損金になりません。しかし「事前確定届出給与」として適切に手続きをすれば、例外的に損金算入が認められます。 ただしこの制度、非常に厳格な形式要件があるため、「手続きミスにより損金不算入になる」トラブルが後を絶ちません。 今回は社長と税理士の対話形式で、制度の概要・届出期限・損金算入の要件・否認される失敗例・変更が認められるケースを解説します。 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 1. なぜ役員賞与は原則として損金にならないのか 社長: 従業員への賞与は損金になるのに、なぜ役員賞与はダメなんですか? 税理士: 役員は会社の利益を見ながら自分の報酬を自由に決められる立場にあるため、役員賞与の損金算入を可能にすると課税所得を恣

近藤 祐輔
2025年9月9日読了時間: 9分
貸倒引当金の税務|損金算入できる条件と計算方法を税理士が解説
結論:貸倒引当金は、会計では計上できますが、税務では原則として損金算入できません。 ただし、中小企業など一定の場合には例外的に損金算入が認められています。 この記事では、貸倒引当金の 会計と税務の違い、損金算入の可否、実務対応のポイント を分かりやすく解説します。 はじめに 取引先の未回収リスクに備える「貸倒引当金(かしだおれひきあてきん)」。 会計上は当然に計上されるこの引当金ですが、 税務上では全額が損金になるとは限りません。 むしろ、 税務では非常に厳格な要件が課されており、処理を誤ると損金否認・追徴課税のリスクがある項目 のひとつです。 (参考: 税務調整と会計調整の違い ) I. 貸倒引当金とは? 貸倒引当金とは、 将来的に貸倒れ(回収不能)となる可能性のある債権に備えて、あらかじめ損失を見込んで計上する準備的費用 のことです。 主に、以下のような債権に対して計上されます: 売掛金 貸付金 未収入金 受取手形 など ✅ 会計上の目的 発生主義に基づき、実現していない損失を合理的に見積もる ことで、期間損益を適正にする 毎期の利益のブレを

近藤 祐輔
2025年9月4日読了時間: 4分
減価償却の税務と会計上の差異|なぜズレるのかを税理士が解説
結論:減価償却は「会計」と「税務」で考え方が違うため、同じ資産でも費用計上額がズレます。 会計では実態に合わせて柔軟に計算しますが、税務では法定耐用年数などのルールに従う必要があります。 この記事では、 減価償却における税務と会計の違い 、よくある誤解、実務での注意点を、税理士の視点でわかりやすく解説します。 はじめに 「会計では減価償却してるのに、なぜ税務では損金にならないんですか?」 中小企業の経営者からよく受けるご質問のひとつです。 固定資産を保有していれば必ず発生する「減価償却」。しかし、この減価償却は 会計上と税務上で処理のルールが異なる ため、利益や税額に差が生まれることがあります。 (参考: 税務調整と会計調整の違い ) I. 減価償却とは? 減価償却とは、 固定資産(建物、車両、機械など)の購入費用を耐用年数にわたって費用化する処理 です。 例えば、1,000万円の機械を10年使うと想定すれば、毎年100万円ずつ経費にしていく考え方です。 II. 減価償却の会計上の目的 正しい期間損益計算を行うため 実際の費用発生と会計上の費用を

近藤 祐輔
2025年9月2日読了時間: 5分
交際費と福利厚生費の違い|税務調査で否認されない判断基準とは?
結論:交際費か福利厚生費かは「対象者」と「目的」で判断されます。 取引先向けであれば交際費、従業員全体向けであれば福利厚生費になるのが基本です。 この記事では、交際費と福利厚生費の違いと、税務調査で否認されない判断基準を解説します。 はじめに 決算期や税務調査の直前によく聞かれるのが、「これって交際費ですか?それとも福利厚生費でいけますか?」というご相談です。 交際費と福利厚生費は、見た目が似ていても 税務上の取扱いや損金算入の可否に大きな違い があります。さらに、金融機関との関係においても、これらの科目の中身によって 経営者の資金使途やガバナンスが問われる ことも少なくありません。 I. 交際費とは? 交際費とは、法人が事業に関係のある者(得意先、仕入先、金融機関など)との関係性を良好に保つために行う 接待・供応・贈答などの費用 を指します。 法人税法上の定義: 「交際費等」とは、得意先、仕入先、その他事業に関係のある者等に対する接待、供応、慰安、贈答その他これらに類する行為のために支出する費用をいう。 【具体例】 得意先との飲食代 ゴルフ・接

近藤 祐輔
2025年8月28日読了時間: 4分
損金・益金とは?|会計の費用・収益と税務がズレる理由を税理士が解説
結論:損金・益金は、会計上の費用・収益と似ていますが、まったく同じではありません。 会計では費用でも、税務では損金にならないものがあり、逆に会計上の利益と税務上の所得も一致しません。 この記事では、損金・益金の基本的な考え方と、会計と税務がズレる理由を税理士の視点からわかりやすく解説します。 はじめに 法人税の計算においては、「損金」「益金」という言葉が頻出します。これらは会計上の「費用」「収益」と似ているようで、 本質的に別物 です。 「損金・益金とは何か?」「会計と何が違うのか?」「どんなときにズレが生じるのか?」「なぜ同じ会社の数字なのに税金計算でズレるのか?」という疑問にも具体例で答えます。 I.「損金」と「費用」は違う? まず押さえておきたいのは、 損金 ≠ 会計上の費用 という事実です。 用語 定義 使用場面 費用 会計基準に従って、収益との対応をもとに記録されるもの 決算書(P/L)上 損金 法人税法に基づき、「課税所得を計算するために控除できる金額」 税務申告書(別表四)上 つまり、会計では費用として処理されていても、税務上は「損

近藤 祐輔
2025年8月27日読了時間: 4分


法人税の計算と決算書の関係|利益と課税所得はなぜ違うのか
はじめに 「決算で利益が1,000万円だったのに、法人税が思ったより高かった・・・」 このようなギャップに疑問を持ったことはありませんか?その原因は、「会計上の利益(決算書の利益)」と「法人税の課税所得(申告書での利益)」が、異なるルールで計算されているためです。 この2つの違いを理解することは、税金の見通しを立てるだけでなく、節税と銀行評価のバランスを考える上でも重要です。 今回は社長と税理士の対話形式で、法人税の計算の流れと決算書との関係を解説します。 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 1. 法人税の計算の基本構造 社長: 法人税って、決算書の利益にそのまま税率をかけるんじゃないんですか? 税理士: 違います。法人税は「課税所得 × 税率」で計算されますが、課税所得は決算書の利益をそのまま使うのではなく、税務上の調整を加えて算出され

近藤 祐輔
2025年8月21日読了時間: 7分
税務申告書と決算書の違い|会計利益と課税所得がズレる理由を税理士が解説
結論:税務申告書と決算書は、同じ会社の数字をもとに作られますが、目的もルールも違います。 決算書は経営状況を示す資料であり、税務申告書は法人税を計算するための書類です。 そのため、決算書の利益と税務申告書上の課税所得は一致しません。この記事では、その違いとズレの仕組みをわかりやすく解説します。 「なぜ同じ会社なのに数字が違うのか?」という疑問にも具体例で答えます。 はじめに 「決算書と税務申告書って、同じものじゃないの?」 経営者の方からよくいただく質問です。実はこの2つ、 目的も、内容も、見る相手も違う という点で、明確に区別する必要があります。 「税務申告書」と「決算書」の違いを、税務・財務・経営の観点から解説します。 I. そもそも「決算書」とは? 決算書は、会社の1年間の経営成績や財務状況をまとめた資料で、以下のようなものを指します: 貸借対照表(B/S) 損益計算書(P/L) 株主資本等変動計算書 キャッシュフロー計算書(※中小企業は省略されることも) これらは 会計ルール(企業会計原則)に基づいて作成 されます。主に、...

近藤 祐輔
2025年8月14日読了時間: 4分


事業承継・M&Aを見据えた経営戦略|今から整えるべきこと
はじめに 「事業承継やM&Aは、まだ先の話だと思っていて・・・」 こう話す経営者ほど、気づいたときには準備が間に合わないというケースが多いものです。後継者不足による黒字廃業・企業価値の低下・税務上の問題など、承継・M&Aに関わるリスクは早期から手を打つことで大幅に軽減できます。 年商3億円を超えてきた企業にとって、事業承継やM&Aは「出口戦略」ではなく「成長戦略の一部」として捉えることが重要です。 今回は社長と税理士の対話形式で、事業承継・M&Aを見据えて今から整備すべき経営のポイントを解説します。 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 1. 事業承継・M&Aの現状 社長: 事業承継やM&Aって、大企業の話じゃないんですか? 税理士: 中小企業こそ今、最も重要なテーマです。後継者不足による「黒字廃業」のリスクが顕在化しており、技術・顧客・雇

近藤 祐輔
2025年5月20日読了時間: 7分


節税だけじゃない賢い投資|企業価値を高める財務戦略の考え方
はじめに 「今期は利益が出そうなので、節税のために何か買っておこうかと思っているんですが・・・」 こうご相談いただくケースは非常に多いです。節税は大切ですが、「節税のための投資」を繰り返すことで、かえって企業の財務体質を弱めてしまうケースがあります。 本来の投資の目的は、企業の価値を高め、持続的な成長につなげることにあります。今回は社長と税理士の対話形式で、節税にとどまらない「戦略的な投資」の考え方を解説します。 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 1. 「節税投資」の落とし穴 社長: 節税のために設備を買うのって、問題あるんですか? 税理士: 節税効果自体は否定しません。ただし「節税のため」だけを目的にした投資には、大きく2つの落とし穴があります。 ① 不要な支出がキャッシュを圧迫する 節税目的で不要な設備を導入したり、無計画な支出をし

近藤 祐輔
2025年5月13日読了時間: 7分
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