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貸借対照表(B/S)の基本構造と経営者が見るべきポイント

  • yusukekondo9
  • 2025年8月5日
  • 読了時間: 3分

年商5億円を目指す経営者にとって、金融機関からの信頼獲得は資金調達や成長の鍵を握る重要な要素です。その際に必ずチェックされるのが「決算書」、特に「貸借対照表(B/S)」です。

本記事では、貸借対照表の基本構造を踏まえつつ、金融機関との関係で経営者が見るべきポイントを解説します。



  1. 貸借対照表とは?


貸借対照表(B/S)は、ある一時点における会社の「お金の使い道」と「資金の調達元」を表したものです。以下のように構成されています。

区分

内容

資産

お金の使い道

現金、売掛金、在庫、建物、設備など

負債

他人資本(借金など)

買掛金、借入金、未払金など

純資産

自己資本

資本金、利益剰余金など

この「資産 = 負債+純資産」の関係がバランスしていることから、「貸借対照表」と呼ばれます。



  1. 経営者が見るべき3つの財務指標


i. 流動比率|短期的な資金繰りの安定性


流動資産 ÷ 流動負債 × 100


金融機関がまず確認するのがこの「流動比率」です。通常、120%以上あれば健全とされ、短期の支払い能力があると評価されます。

  • 流動比率が極端に低いと、黒字でも「資金繰りが厳しい」と判断される

  • 売掛金や棚卸資産が多すぎて現金化できていないと、評価は下がる


ii. 自己資本比率|会社の体力・信用力の指標


純資産 ÷ 総資産 × 100


これは、企業の資産に対してどれだけ自己資本でまかなっているかを示す指標で、30%以上が望ましいとされます。

  • 自己資本比率が低い=借入に頼った経営とみなされ、融資の審査にマイナス

  • 資本金だけでなく、利益剰余金の積み重ねも重要

金融機関は「この会社は返済に耐えられる体力があるか」をここで見ています。


iii. 繰越利益剰余金|これまでの経営実績の蓄積


「繰越利益剰余金」は、会社が設立以来稼いだ利益の蓄積です。これがマイナスであれば、「債務超過に近い」と判断されることもあります。

  • 黒字が出ていても剰余金が増えていなければ、過去の赤字や過度な役員報酬等が疑われる

  • 一定以上の剰余金があると、運転資金の自己調達力があると評価される



  1. 金融機関が警戒する貸借対照表の項目


貸借対照表には、銀行や信用金庫などの金融機関が「警戒する」項目が存在します。以下のような内容が該当します。


社長貸付金・仮払金・仮受金

  • これらが多額に計上されていると、「資金の私的流用」や「管理のずさんさ」を疑われます。

  • 社長貸付金が残っている企業は、「融資をしても返済に使われる」と判断され、融資審査で不利になります。


未払法人税等が継続して残っている

  • 税金を払えていない=資金繰りが厳しい企業、という印象になります。

  • 決算月から何ヶ月も経っているのに未払いのままだと「資金の余裕がない」とみなされます。


減価償却資産の過大評価

  • 建物や設備が帳簿上の価値として残っていても、実際には陳腐化していて担保価値がない場合があります。

  • 金融機関は「時価評価」に近い目線でチェックします。



  1. 貸借対照表は“経営者の経営姿勢の鏡”


金融機関は、数字だけを見ているわけではありません。その裏にある「経営者の考え方」や「資金管理力」も含めて判断しています。


貸借対照表の以下のような特徴は、プラス評価されます:

  • 資金使途が明確で資産が整理されている

  • 社長の資金関与(貸付金・仮払金等)がなく、オープンで透明

  • 毎年着実に利益が積み上がっている


逆に、資金の使い方が不透明だったり、余剰資金が役員貸付などで減っている場合はマイナスです。



まとめ|「数字の裏にある姿勢」が見られている


貸借対照表は単なる財務諸表ではありません。それは「これまでの経営の集大成」であり、金融機関にとっては経営者の信頼度を測る資料です。

年商5億円を目指す企業にとって、決算書の質と見せ方は資金調達の武器になります。まずは、自社のB/Sを定期的に見直し、改善できるポイントがないかを確認する習慣をつけましょう。

 
 
 

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