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年商3億円超を目指す経営者のための財務戦略型税理士
近藤祐輔税理士事務所
Yusuke Kondo Tax Consulting Office
税務調査で狙われやすい会社の特徴|決算書で見られるポイント
「税務調査が入るとしたら、ウチはどこを見られるんだろう?」多くの中小企業経営者にとって、税務調査はいつ来るかわからない“経営上のリスク”のひとつです。 特に、 決算書には“調査官が違和感を持ちやすいサイン”が表れている ことが少なくありません。 本記事では、 実際に税務調査で指摘されやすい決算書の特徴 について、わかりやすく解説します。 ✅ 税務調査の選定理由に「決算書」は大きく関係する 国税庁は、法人税の実地調査の際に「申告内容が適正でない可能性がある」と判断される法人を優先的に調査対象とします。 📌 参考:国税庁『法人税等の調査事績の概要』 「収益や費用の異常な変動、利益率の急減、役員報酬の不自然な増減、棚卸資産の変動」などが調査対象として選定される一因となる― 国税庁:調査選定基準に関する情報より ✅ 税務調査で特に指摘されやすい決算書の“6つの特徴” 1. 売上高・利益が不自然に大きく減っている 前期と比べて売上が急減しているのに、仕入・外注費・人件費があまり減っていない 不況や災害等の理由がなく、説明がつかない場合、 仮装隠蔽や除外売

近藤 祐輔
2025年9月26日読了時間: 3分
税務上の利益と資金繰りが一致しない理由~「黒字倒産」を防ぐために経営者が知っておくべき会計と現金のズレ~
「決算は黒字なのに、通帳にはお金がない」「法人税を払うために資金をかき集めている」 このような声は、決して珍しいものではありません。実際、 黒字倒産(利益は出ているが資金が尽きて倒産)という言葉もあるほど、“利益”と“お金”の関係は複雑 です。 本記事では、税務上の利益と実際の資金繰りがズレる原因を明らかにし、 経営判断を誤らないための考え方 をお伝えします。 I.「利益」と「現金」はイコールではない 会計(税務)上の「利益」と、現金・預金の残高やキャッシュフローは 一致しません 。 なぜなら、会計は発生主義(取引があったタイミングで計上)である一方、資金繰りは現金主義(お金の出入り)で動くためです。 II. ズレの主な要因 5選 ① 売掛金や未収入金の増加 利益には計上されたが、現金は未回収 の状態 例:3月に1,000万円の売上を計上 → 入金は5月末 → 決算期末には“利益”が出ていても“現金”は未入金 📌 売掛金管理が甘いと「黒字倒産」リスクが高まります ② 在庫(棚卸資産)の増加 商品や材料を購入し、 お金は出ているが費用としては未

近藤 祐輔
2025年9月18日読了時間: 3分
繰越欠損金の利用可能性と節税への活用~赤字を「将来の利益」と相殺するスマートな節税戦略~
決算で赤字が出た場合、「その赤字は終わった話」としてしまうのは非常にもったいない考え方です。法人税法上、一定の要件を満たせば、赤字(欠損金)を将来の利益と相殺し、 節税に活かすことが可能 です。 この制度が「 繰越欠損金の控除 」。今回は、この制度の基本と活用法、さらには経営判断や銀行対応への影響についても詳しく解説します。 I. 繰越欠損金とは? 過去に生じた税務上の赤字(欠損金)を、将来の黒字と相殺できる制度 です。簡単にいえば、「過去の赤字を翌期以降の利益とぶつけて、法人税の負担を軽くすることができる」という仕組みです。 📌 欠損金とは:税務上の損金が益金を上回って生じた赤字(会計上の損失とは異なる場合もある) II. 適用対象と利用要件 項目 内容 適用対象 青色申告書を提出している法人(個人は対象外) 控除限度額 原則:当期所得の 50%まで 中小企業: 全額控除可(100%) 繰越期間 原則 10年間 要件 欠損金が生じた事業年度に 適正な申告書 (青色申告)を提出し、その後も継続して申告書を提出すること III. 中小企業の特例

近藤 祐輔
2025年9月16日読了時間: 3分
法人住民税・法人事業税の計算方法|いくらかかる?納税スケジュールと資金繰りの注意点
結論:法人住民税・法人事業税は、利益が出た後にまとめて資金が出ていく税金です。 そのため、計算方法だけでなく「いつ・いくら払うのか」を把握していないと、資金繰りに影響します。 この記事では、 法人住民税・法人事業税の基礎的な仕組みと計算方法、納付スケジュール、注意点 について、中小企業経営者・財務責任者の視点でわかりやすく解説します。 はじめに 法人税の確定申告書を作成するとき、 「法人住民税」「法人事業税」も一緒に計算 する必要があります。しかし、それぞれの税金が「何を根拠に」「いつ」「いくら」納めるのか、明確に把握している経営者は意外と少ないものです。 I. 法人住民税とは? 法人住民税とは、 都道府県・市区町村に納める地方税 です。以下の2つの要素から構成されています: 区分 説明 計算根拠 均等割 赤字でも必ず発生する、定額の税金 資本金・従業員数などに応じて決定(例:7万円〜) 法人税割 法人税額に一定率を乗じて課税 法人税額 × 6.0%(市町村)+1.0%(都道府県)など、自治体により異なる 📌 「法人税を納める=住民税も連動して

近藤 祐輔
2025年9月11日読了時間: 4分
役員賞与は損金になる?|事前確定届出給与の要件と“否認される失敗例”を解説
結論:役員賞与は原則として損金になりません。 ただし、「事前確定届出給与」として適切に手続きをすれば、例外的に損金算入が認められます。 この記事では、 制度の概要・損金算入の要件・変更可否を含む実務上の注意点 を、税務と財務の視点から詳しく解説します。 (参考: 役員報酬の決め方|社長の年収はいくらが最適か? ) はじめに 「役員賞与は原則として損金にならない」という税務上の原則をご存じの方も多いかと思います。そのなかで唯一、損金算入が認められているのが『事前確定届出給与』です。 しかしこの制度、 非常に厳格な形式要件 があるため、「手続ミスにより損金不算入になる」トラブルが後を絶ちません。 I. 事前確定届出給与とは? 法人が役員に対して支給する賞与などについて、 「金額」「支給時期」「対象者」などを事前に届出することで損金算入を可能にする制度 です。 通常、役員賞与は法人税法上損金不算入ですが、届出を行えば一定の範囲で損金算入が認められます。 II. 届出の期限 法人の区分 届出期限 株主総会を開催する普通法人 株主総会決議日から1か月以内

近藤 祐輔
2025年9月9日読了時間: 4分
貸倒引当金の税務|損金算入できる条件と計算方法を税理士が解説
結論:貸倒引当金は、会計では計上できますが、税務では原則として損金算入できません。 ただし、中小企業など一定の場合には例外的に損金算入が認められています。 この記事では、貸倒引当金の 会計と税務の違い、損金算入の可否、実務対応のポイント を分かりやすく解説します。 はじめに 取引先の未回収リスクに備える「貸倒引当金(かしだおれひきあてきん)」。 会計上は当然に計上されるこの引当金ですが、 税務上では全額が損金になるとは限りません。 むしろ、 税務では非常に厳格な要件が課されており、処理を誤ると損金否認・追徴課税のリスクがある項目 のひとつです。 (参考: 税務調整と会計調整の違い ) I. 貸倒引当金とは? 貸倒引当金とは、 将来的に貸倒れ(回収不能)となる可能性のある債権に備えて、あらかじめ損失を見込んで計上する準備的費用 のことです。 主に、以下のような債権に対して計上されます: 売掛金 貸付金 未収入金 受取手形 など ✅ 会計上の目的 発生主義に基づき、実現していない損失を合理的に見積もる ことで、期間損益を適正にする 毎期の利益のブレを

近藤 祐輔
2025年9月4日読了時間: 4分
減価償却の税務と会計上の差異|なぜズレるのかを税理士が解説
結論:減価償却は「会計」と「税務」で考え方が違うため、同じ資産でも費用計上額がズレます。 会計では実態に合わせて柔軟に計算しますが、税務では法定耐用年数などのルールに従う必要があります。 この記事では、 減価償却における税務と会計の違い 、よくある誤解、実務での注意点を、税理士の視点でわかりやすく解説します。 はじめに 「会計では減価償却してるのに、なぜ税務では損金にならないんですか?」 中小企業の経営者からよく受けるご質問のひとつです。 固定資産を保有していれば必ず発生する「減価償却」。しかし、この減価償却は 会計上と税務上で処理のルールが異なる ため、利益や税額に差が生まれることがあります。 (参考: 税務調整と会計調整の違い ) I. 減価償却とは? 減価償却とは、 固定資産(建物、車両、機械など)の購入費用を耐用年数にわたって費用化する処理 です。 例えば、1,000万円の機械を10年使うと想定すれば、毎年100万円ずつ経費にしていく考え方です。 II. 減価償却の会計上の目的 正しい期間損益計算を行うため 実際の費用発生と会計上の費用を

近藤 祐輔
2025年9月2日読了時間: 5分
交際費と福利厚生費の違い|税務調査で否認されない判断基準とは?
結論:交際費か福利厚生費かは「対象者」と「目的」で判断されます。 取引先向けであれば交際費、従業員全体向けであれば福利厚生費になるのが基本です。 この記事では、交際費と福利厚生費の違いと、税務調査で否認されない判断基準を解説します。 はじめに 決算期や税務調査の直前によく聞かれるのが、「これって交際費ですか?それとも福利厚生費でいけますか?」というご相談です。 交際費と福利厚生費は、見た目が似ていても 税務上の取扱いや損金算入の可否に大きな違い があります。さらに、金融機関との関係においても、これらの科目の中身によって 経営者の資金使途やガバナンスが問われる ことも少なくありません。 I. 交際費とは? 交際費とは、法人が事業に関係のある者(得意先、仕入先、金融機関など)との関係性を良好に保つために行う 接待・供応・贈答などの費用 を指します。 法人税法上の定義: 「交際費等」とは、得意先、仕入先、その他事業に関係のある者等に対する接待、供応、慰安、贈答その他これらに類する行為のために支出する費用をいう。 【具体例】 得意先との飲食代 ゴルフ・接

近藤 祐輔
2025年8月28日読了時間: 4分
損金・益金とは?|会計の費用・収益と税務がズレる理由を税理士が解説
結論:損金・益金は、会計上の費用・収益と似ていますが、まったく同じではありません。 会計では費用でも、税務では損金にならないものがあり、逆に会計上の利益と税務上の所得も一致しません。 この記事では、損金・益金の基本的な考え方と、会計と税務がズレる理由を税理士の視点からわかりやすく解説します。 はじめに 法人税の計算においては、「損金」「益金」という言葉が頻出します。これらは会計上の「費用」「収益」と似ているようで、 本質的に別物 です。 「損金・益金とは何か?」「会計と何が違うのか?」「どんなときにズレが生じるのか?」「なぜ同じ会社の数字なのに税金計算でズレるのか?」という疑問にも具体例で答えます。 I.「損金」と「費用」は違う? まず押さえておきたいのは、 損金 ≠ 会計上の費用 という事実です。 用語 定義 使用場面 費用 会計基準に従って、収益との対応をもとに記録されるもの 決算書(P/L)上 損金 法人税法に基づき、「課税所得を計算するために控除できる金額」 税務申告書(別表四)上 つまり、会計では費用として処理されていても、税務上は「損

近藤 祐輔
2025年8月27日読了時間: 4分
法人税の計算と決算書の関係|利益と課税所得の違いを税理士が解説
結論:法人税は、決算書の利益に税務上の調整を加えて計算されます。 そのため、 決算書の利益と課税所得は一致しません 。 今回は、法人税の計算の流れと、決算書との関係性について、経営者が理解しておくべきポイントをわかりやすく解説します。 はじめに 「決算で利益が1,000万円だったのに、法人税が思ったより高かった(あるいは安かった)」このようなギャップに疑問を持ったことはありませんか? その原因は、「 会計上の利益(=決算書の利益) 」と「 法人税の課税所得(=申告書での利益) 」が異なるルールで計算されているためです。 I. 法人税の計算の基本構造 法人税は、「課税所得 × 税率」によって計算されます。課税所得とは、 税法に則って算出した利益 であり、会計上の利益とは異なる概念です。 法人税の計算ステップは以下の通りです: 会計上の利益(決算書の「当期純利益」)をもとにする 税務上の加算・減算を行って「課税所得」を算出 法人税率をかけて法人税額を計算 地方法人税・事業税・住民税などを加えて納税額が確定 II. 会計上の利益と税務上の課税所得の違い

近藤 祐輔
2025年8月21日読了時間: 5分
試算表と決算書の違い|経営判断で使うべき数字とは
結論:経営判断に使うべき数字は「試算表」であり、決算書はあくまで結果報告です。 決算書は年に1回しか作成されませんが、試算表は毎月作成されるため、経営の現状をリアルタイムで把握できます。 この記事では、試算表と決算書の違いと、それぞれの役割、そして経営判断においてどちらを重視すべきかを税理士の視点からわかりやすく解説します。 はじめに 経営者として「数字に強くなる」ためには、 試算表と決算書の違いを理解し、使い分けることが不可欠 です。この2つは見た目が似ていても、 作成目的・タイミング・精度・使い道が大きく異なります 。 「試算表と決算書の違い」「両者の関係性」「経営にどう活かすか」を、財務と経営判断の視点から理解する必要が必要です。 I. 試算表とは?|毎月の経営成績速報 試算表とは、会社の会計データをもとに、 ある月の損益や資産状況を速報的にまとめた帳票 です。 目的:月次の業績・財務状況を把握するため 作成頻度:毎月(または四半期) 精度:仮勘定や未整理項目が残ることも 利用者:経営者、経理部、税理士など 主に以下のような3つの表で構成さ

近藤 祐輔
2025年8月19日読了時間: 5分
税務申告書と決算書の違い|会計利益と課税所得がズレる理由を税理士が解説
結論:税務申告書と決算書は、同じ会社の数字をもとに作られますが、目的もルールも違います。 決算書は経営状況を示す資料であり、税務申告書は法人税を計算するための書類です。 そのため、決算書の利益と税務申告書上の課税所得は一致しません。この記事では、その違いとズレの仕組みをわかりやすく解説します。 「なぜ同じ会社なのに数字が違うのか?」という疑問にも具体例で答えます。 はじめに 「決算書と税務申告書って、同じものじゃないの?」 経営者の方からよくいただく質問です。実はこの2つ、 目的も、内容も、見る相手も違う という点で、明確に区別する必要があります。 「税務申告書」と「決算書」の違いを、税務・財務・経営の観点から解説します。 I. そもそも「決算書」とは? 決算書は、会社の1年間の経営成績や財務状況をまとめた資料で、以下のようなものを指します: 貸借対照表(B/S) 損益計算書(P/L) 株主資本等変動計算書 キャッシュフロー計算書(※中小企業は省略されることも) これらは 会計ルール(企業会計原則)に基づいて作成 されます。主に、...

近藤 祐輔
2025年8月14日読了時間: 4分


キャッシュフロー計算書の読み方|黒字倒産を防ぐCFの基本
はじめに 「利益は出ているはずなのに、なぜか資金が足りない・・・」 この悩みを抱える経営者は少なくありません。その原因を最も正確に把握できる資料が キャッシュフロー計算書(C/F) です。 損益計算書(PL)が「利益の動き」を示すのに対し、キャッシュフロー計算書は「現金の動き」を示します。この2つがズレているときに、黒字倒産という最悪の事態が起こります。 今回は社長と税理士の対話形式で、キャッシュフロー計算書の基本構造と、実際の資金繰りをどう読み解けばよいかを解説します。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 1. キャッシュフロー計算書とは何か? 社長: キャッシュフロー計算書って、資金繰り表と何が違うんですか? 税理士: 資金繰り表は会社が独自に作る管理資料ですが、キャッシュフロー計算書は財務諸表の一部として決算書に含まれる公式な書類

近藤 祐輔
2025年8月12日読了時間: 7分
損益計算書(P/L)の読み方と利益の種類の違い〜「5つの利益」を理解して、銀行評価と経営判断の精度を上げる〜
「利益が出ている」と一口に言っても、その中身は一つではありません。年商5億円を目指す経営者が金融機関や投資家と信頼関係を築くためには、「損益計算書の読み方」と「利益の種類の違い」を正しく理解することが必須です。 本記事では、損益計算書の構造と5つの利益の意味、それぞれが経営判断や金融機関からの評価にどう影響するかを解説します。 I. 損益計算書とは? 損益計算書(Profit and Loss Statement/P/L)は、 一定期間の売上・費用・利益の流れ を記録したものです。 貸借対照表が「一時点の財務状況」を示すのに対し、P/Lは「ある期間の成績表」としての役割を果たします。 その基本構造は以下のように、上から下へと利益を段階的に計算していく形です: 売上高 売上原価 売上総利益(粗利) 販売費及び一般管理費(人件費、家賃など) 営業利益 営業外収益・費用(受取利息、支払利息など) 経常利益 特別利益・損失(例外的な取引) 税引前当期純利益 法人税等 当期純利益 II. 経営者が理解すべき「5つの利益」とは? 損益計算書で特に重要な利益は

近藤 祐輔
2025年8月7日読了時間: 4分


貸借対照表の読み方|銀行が決算書で最初に見る3つの指標
はじめに 「決算書を銀行に提出しているけど、どこを見られているのかわからない・・・」 融資を受けるたびにこう感じている経営者は少なくありません。銀行が決算書の中で最初に目を向けるのは、損益計算書(PL)ではなく 貸借対照表(B/S) です。 B/Sには会社の「財産の状況」と「資金の調達元」が一目でわかる形で示されており、銀行はここから経営者の資金管理力・財務体質・信用力を読み取ります。 今回は社長と税理士の対話形式で、貸借対照表の基本構造と、銀行が実際に見ている3つの指標・警戒する項目を解説します。 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 1. 貸借対照表とは何か? 社長: 先生、貸借対照表って損益計算書と何が違うんですか? 税理士: 損益計算書が「一定期間の利益の動き」を示すのに対し、貸借対照表は「ある一時点における会社の財産の状況」を

近藤 祐輔
2025年8月5日読了時間: 7分
銀行向け経営計画書の作り方|融資が通る資料のポイント
はじめに 「しっかり経営計画を作ったのに、銀行の反応がいまいちだった」「経営戦略は自信があるけど、融資審査では否定された…」そんな経験はありませんか? 実は、 経営計画と銀行向け説明資料は“目的”も“作り方”も大きく異なります。 今回は、両者の違いと、金融機関が納得する説明資料を作るためのポイントを具体的に解説します。 1. 「経営計画」と「銀行向け資料」の違いとは? 比較項目 経営計画 銀行向け説明資料 目的 社内共有・事業方針の可視化 融資審査・返済可能性の説明 想定読者 社員・役員・取締役など 融資担当者・審査部門 重視する内容 ビジョン、成長戦略、理念 資金使途、キャッシュフロー、担保、返済原資 フォーマット パワポ・Word・スライドなど自由 数字ベース+文書資料(Excel・PDFなど) 📌 金融機関は「情熱や理念」ではなく、“数字と根拠”で判断します 2. 銀行が重視する3つのポイント ① 資金の使い道が具体的で明確か 「〇〇のためにいくら必要か」が明確か 単なる“ざっくりした運転資金”ではなく、内訳(人件費・仕入・設備など)の提

近藤 祐輔
2025年7月31日読了時間: 3分
大型投資に使える“高度な資金調達”とは?~シンジケートローン・プロジェクトファイナンスの活用法~
はじめに 「新工場建設に10億円かかる・・・」「太陽光・ホテル・福祉施設などの開発をしたいけど、融資枠が足りない」 そんなときに有力な選択肢となるのが、 シンジケートローン(協調融資)やプロジェクトファイナンス です。 これらは中小企業や中堅企業でも、 成長ステージや事業の特性によって導入可能な資金調達手法 です。 今回は、それぞれの仕組み・特徴・導入の流れについて、わかりやすく解説します。 1. シンジケートローンとは? シンジケートローンとは、 複数の金融機関が一つの契約で共同融資を行う仕組み です。 項目 内容 主幹事行(アレンジャー) 契約全体をとりまとめる金融機関(大手銀行が多い) シンジケート団 主幹事以外に参加する金融機関(地銀、信金なども含む) 契約形態 1つの融資契約書で、各行が分担して融資実行 融資金額 数億~数十億円が一般的(中堅企業でも可) 📌 メリット: 1行では難しい金額の調達が可能に 条件・返済スケジュールの一本化で手続きが簡素 信用力の分散による融資実行のスピードアップ 2. プロジェクトファイナンスとは? プロ

近藤 祐輔
2025年7月29日読了時間: 3分
金融機関が評価する“内部留保”とは?~利益剰余金を企業信用に変える方法と落とし穴~
はじめに 「内部留保があるのに、なぜ融資が通らないのか?」「利益剰余金が溜まっているのに、自己資金として評価されない・・・」 そんな疑問を感じたことはありませんか?実は金融機関が評価する「内部留保」と、会計上の「利益剰余金」は必ずしもイコールではありません。 この記事では、 金融機関が見る“真の内部留保”の意味と、その評価・活用のポイント を、税理士の視点から解説します。 1. 内部留保=利益剰余金?それだけでは不十分 会計上の「内部留保」とは、主に「利益剰余金」のことを指します。しかし金融機関が評価する“本当の内部留保”とは、 実際に企業が自由に使えるキャッシュの蓄積 を意味します。 用語 内容 金融機関評価 利益剰余金 決算書上の累積利益 評価の参考にはなるが“実態重視” 実質内部留保 キャッシュ+流動資産−負債の実質的余剰 実際に評価されるポイント 📌 「利益剰余金があるのに預金がない」=見かけの利益が多くても、 金融機関は慎重になります 2. 金融機関は「実態」と「使い道」に注目している 金融機関が評価するのは、“使えるお金がどれだけあ

近藤 祐輔
2025年7月25日読了時間: 4分
事業承継・M&Aで差がつく!金融機関との連携が未来の資金調達を左右する理由とは?
はじめに 「事業承継やM&Aは専門家に任せればいい」「銀行には話さなくても大丈夫でしょう?」 そんな風に考えていませんか? 実は、事業承継やM&Aの成否を左右するのは、金融機関との“事前連携”です。経営が変わるタイミングは、金融機関にとっても“信用を再評価するタイミング”でもあるからです。 今回は、事業承継・M&A時における金融機関との関係構築の重要性と、連携をとることで得られる具体的なメリットについて詳しく解説します。 1. 金融機関は「経営者交代=リスク」と見ている 事業承継やM&Aで経営者が変わると、金融機関は以下のような懸念を抱きます。 懸念点 内容 経営方針の変化 事業モデルが変わるのでは?という不安 経営能力の未知数 後継者の資質・経験・数字への理解度 既存借入の継続可否 「代表者変更=債務保証者変更」への対応 融資判断の再検討 担保・信用格付けの見直しが必要に 📌 この時に 何も説明がなければ、金融機関は「様子見」→「融資停止」も選択肢に入れてきます 2. 金融機関と連携しておく3つのメリット ① 借入継続の“安心感”を得られる.

近藤 祐輔
2025年7月22日読了時間: 4分
資金繰り表の作り方|資金ショートを防ぐ経営管理
はじめに 「計画書はとりあえず作ったけど、これで銀行に出して大丈夫?」「資金繰り表を提出したのに、融資を断られた理由がわからない…」 そんな悩みを抱える経営者の方は多いかもしれません。実は、金融機関が融資を判断する際に特に重視しているのが、資金繰り表と資金計画の“精度”と“実現可能性”です。 今回は、銀行との融資交渉で評価される資金計画の作成ポイントと、実務的なコツについて詳しく解説します。 1. 金融機関が資金繰り表・資金計画で見る視点とは? 金融機関は、単に「黒字か赤字か」だけを見ているわけではありません。特に以下の点を重点的にチェックしています。 評価項目 見られるポイント 資金の流れ 月単位で入出金に無理はないか(赤字月が続いていないか) 借入金の返済能力 元利返済をキャッシュで回せる見込みがあるか 計画の整合性 売上・利益・キャッシュが整合しているか(ズレがないか) 数字の根拠 売上見込みや支出見積りが現実的かどうか 経営者の理解度 作成者が内容をきちんと説明できるか 📌 金融機関は、「この社長なら資金計画どおりにやり切れる」と思える

近藤 祐輔
2025年7月17日読了時間: 4分
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